2012年12月2日日曜日

Tseung Kwan O Hospital見学してきました

今回のHKOA-JOA exchanging fellowshipでは,学会の前後を利用して,香港の病院を見学できるオプションがありました.

ということで,学会のPresidentであるProf. Leeが勤務するTseung Kwan O Hospital(以下TKO Hospital)に事前にアポイントメントをとっておきました.

事務手続きについては,HKOAのTerryさん(秘書さん)がサポートしてくれました.
Thanks!

朝8時にホテルのフロントで, Dr. Chanにピックアップしてもらい,TKO Hospitalまで車で送迎.
Dr. Chanから,「TKO Hospitalは,新興住宅地に1999年に建設された比較的新しい病院ですよ」と説明していただきました.

香港は土地が少ないため,新しい土地を開拓すると,そこに高層マンションを建設して,周辺にショッピングモールや学校,病院といった施設を併設することが多いようです.

その後, Prof. Leeと共に病棟回診.
香港では,一般的な考え方として,腰部脊柱管狭窄症は,下肢に何らかの運動麻痺を生じないと手術をしないようで,「手術のタイミングが少し遅い点が問題だね」と,Prof. Leeがおっしゃられていました.
その理由として,「日本では,関節外科や外傷外科と同等のレベルで脊椎手術ができる環境だけど,香港では,脊椎は非常にリスクが高い手術と認識されているためです」と日本に留学経験があるProf. Leeがコメントされていました.

Prof. Leeから,「君の病院は,カルテiPadで入力しているの?」
と聞かれました.
「電子カルテは使っていますが,iPadの入力はまだできませんよ」
と回答.
Prof. Leeは,「iPadでカルテ入力できたら便利だよね」
とおっしゃられておりました.
新しいもの好きなんですね.うん.いいことです.

TKO Hospitalは,Public hospitalということで,患者さんは,一部屋になんと8人!
そして,男性病棟と女性病棟がわかれていたのが興味深かったです.


その後,手術室を見学させていただきました.
この日は,meetingの前日ということもあり,手術は少なめ.

そして,何故かPCL再建の手術を見学しました.


何か質問した方がいいかな??と思いながらも,
「モニターきれいですね」
とか
「神経血管系のそばだから,難しそうですね」
的な質問しか思いつかず,嫌な汗をかきました(笑)


TKO Hospitalは,リハビリ設備が大変充実していました.
初診時の歩行解析や職業に関する障害の程度を,外来でリハビリスタッフがルーチンに評価していました.

リハビリテーション設備については,PTOTから説明していただきました.
香港に留学された事がある先生はご存知だと思いますが,香港ではドクター,コメディカル問わず,英語が大変上手です.
リハビリのスタッフの英語も,抜群に上手でしたよ.
英語,もっともっともっと勉強しないといけないな.
と心底感じましたよ.

リハビリの設備として,歩行解析,重量挙げの測定(重労働に必要),プール内でのリハビリ(スポーツ選手から対麻痺患者まで,様々なトレーニングに対応可能),ショックウェーブによる軟部組織損傷の治療,針,マッサージなど,現時点で考えられる治療は全てできるようです.

特に,香港では肉体労働者が多く,彼らが働けなくなった時は,リハビリ室で職業の動作をOTが詳細に評価していました(シャベルで地面を掘る,荷物の持ち上げや地面の上を引きずる動作など).他にも,パソコンのモニターとキーボードの位置を調節したりしていました.

リハビリ施設を見学した後,Prof. Leeと病院のすぐとなりにあるショッピングモールにある中華料理屋にランチに連れて行っていただきました.
教授以外にも,7名ほどのドクターと楽しく食事をしました.
皆さん,広東語で話ししていたと思ったら,途中で英語しゃべっていたり.
これくらい,日本語と英語話せたらいいのになあ.

Prof. Leeは,日本に留学経験があり,日本と香港の医療の違いなどを細かく説明してくださいました.
日本に留学中に,毎晩飲み会があったようで
「日本では,仕事が終わって,夜遅くまで飲みに行く人が出世するんだよ」
と笑顔で話をされていたのが印象的でした.

さらに,その後は,Dr. Lamが車でKwong Wah Hospitalまで送迎.
今回のHKOA meetingのvisiting professor. Scheibelのlectureがありました.
Title : Subscapularis tears-the forgotten tendon-

今度は,肩ですか...
講演の後で,教授と二人っきりになるタイミングがありました(汗汗汗).
全く気の利いた質問は思いつかなかったですね.
沈黙に耐え切れずに
「鏡視下のSubscapularis修復って難しいですよね...
と質問してみたら
「そんなに難しくないよ」と一言.
まあ,質問の質が悪すぎました.すいません!

次に教授から,
「君は明日,どんなプレゼンするの?」
と質問.
ここは自信を持って
「頚髄損傷に対するステロイド治療について講演します!」とコメント.

さてさて,どんな質問がくるのかな?
と思ったら
「へー.そうなんだ.」と
はあああ.あまり興味無いみたいですねえ.
最後まで,教授の心をつかむことはできませんでした(涙).