2012年8月26日日曜日

ワーク・シフト続き

ワーク・シフト 半分ほど読みました.
これから先に,人々がどのような職につき,その環境がどのように変化していくか?
ということが,リアルに書かれています.
あっというまに,読めた感じですね.

本の前半は,今後の働き方についての,ネガティブな意見が多く書かれています.

印象に残ったのが
これから先,どんどん職につくのが難しくなる
という事実.

まず,特殊なスキルが必要とされない仕事がどんどん減るということ.
これは,コンピューターやロボットが代わりにしてくれるようになります.

さらに,このような仕事を狙う人として
若者
だけではなく,
定年退職後の団塊の世代(年金が支給される年齢が引き上げられる)
新興国の安い人材

などなど.
大変な激戦区になりそうです.
さらに,給料が安くても,文句を言わない(言えない?)環境になれば,
かなり厳しい労働になりそうです.

仕事は,これまで以上に,大都市に集中し,大都市の周辺にはスラムが形成される.
一部の人は,クラウドを使いこなし,国境を越えたクリエイティブな仕事により,今以上の収入を得ることができる反面,ニーズについていけなかった場合,だれでもできる仕事をするのは,今以上に大変になります.
その競争にやぶれた人達が住むエリアが,スラムに.

うーん.リアルすぎて,恐ろしいです.

2012年8月25日土曜日

今後の日本を考える上で,非常に前向きな本

最近暗いニュースばかりですね.
時代が大きく変化する中で,今後の日本に関する予測も,
非常に悲観的
な内容の本が増えている印象です.

そんな中で,大変前向きな提言をしている本を読みました.



図解 それでも、日本経済が世界最強という真実
三橋貴明

もちろん,精神論ではなく,情報に裏付けられた提案です.

この本に書いてあることを読むと,
日本も捨てたものではないね.
と思えますよ.

ネガティブな事ばかり考えていてもしょうがない.
開き直って頑張りたい人に,ぜひ読んでもらいたい1冊です.

三橋貴明さんの良書として下記も,超おすすめ.




コレキヨの恋文
三橋 貴明

work shiftを読んで外科医の立場で考えたこと

Work shift p42
世界にいくつかあるイノベーションの「集積地(クラスター)」に,きわめて有能な人材や教育レベルの高い人材が集中しはじめている.

というフレーズが気になりました.

これから先の未来を,外科医の立場で予想してみると.

1)今まで以上に,人材の移動が,国籍を問わず簡単になる.
例えば,アジアのある国が
英語がしゃべれて,高いスキルのある外科医を募集したとします.
その国で全ての医療行為を行えるライセンスを与えて,適切な給料を保証したとします.
すると,日本,韓国,オーストラリアなどから優秀な人材を集めることができるかもしれません.

誰にもまけない高い技術を持つ人の市場は,今後,まさにグローバルなものになるかもしれません.
さらに過程の話ですが,グローバルに高い専門スキルを有する人を管理するチームが作れたら,
「今週○○という国で難しい手術をするから,香港と韓国から,この人を派遣して.」
みたいな事が可能になるのかも,

もしくは,
あるアジアの国に,高いスキルをもった医者と最新鋭の設備をそなえた病院を作る.
世界中から,富裕層がそこに集まって,世界一の手術を受ける.
みたいな.
実際,インドにはそのような病院がすでにいくつかあるみたいですし.

2)逆に,一部の医師の仕事は消滅するかも.
例えば,24時間,放射線の読影(CTやMRIをみて,診断などをつける仕事)をしてくれるアジアの企業が出現したとします.
そこには,数十名の放射線科医が常駐し,世界中から送られてきた画像をみて,所見を返すという仕事をしてくれるとしたら.

医師は,画像検査をオーダーして,できた画像をサーバーに送ると,所見がすぐに帰ってくる.
そして,異常があったら,大きな病院を紹介する.
(これなら,医師でなくてもできそうですが.)

放射線科医を集めて,所見を送る会社自体は,そのシステムの使用料を各病院に請求する.

などなど.
しばらく,Work shiftの感想などをブログに書かさせいただきます!



2012年8月24日金曜日

ワーク・シフトって本買った

とても面白そうな本を買いました.



最近,書店で本を買うことがすっかり減り,もっぱら本を買うきっかけは.
「好きなブロガーが勧めている本を買う」

今回の本も
ちきりんのブログ
2012-08-16 ちきりんと一緒に 『未来について考えよう!』
で紹介されていたのがきっかけ.

最近よく思うのが,
「もし自分が中学生だとして,今後,どのような進路を選ぶか?」
ということ.
時代が大きく変化しています.
会社で働くというスタイルが,10年後には過去のものになるかも.
いろいろな国に就職先を探す時代もくるのかもしれません.

22日放送されたフジテレビのドキュメンタリ。中国で月収10万円未満で働く日本人若者たち。先行きは明るくないが「日本にいてもやりたいことないし」。


2012年8月21日火曜日

今年の夏休み

お盆は,すごい数の患者さんが外来を受診されました.
以前は,お盆=病院はお休み
と認識されていたようですが,最近は関係ないですもんね.

そんなこんなで,先週から夏バテぎみ.
楽しみは,9月にとる予定の,遅めの夏休み.

昨年は,フィリピンのセブ島にでかけました.
交通手段として
関西国際空港→マニラ(フィリピン) セブパシフィック(LCC)
マニラで1泊した後に
マニラ→セブ島 セブパシフィック
セブ島→マニラ→関西国際空港 セブパシフィック

全て,LCCを使用したので,かなり安く済みました.
ただ,フィリピンのマニラは,結構治安が悪い印象だったので,
できればマニラに一泊せずにセブ島に行きたいと思いました.

その結果,いろいろ調べたところ

関西国際空港→香港 ピーチエアビジョン(LCC) 11000円程度
香港で1泊
香港→セブ島 AirphilExpress (LCC)   7500円程度
セブ島→マニラ→関西国際空港 セブパシフィックorフィリピン航空 17000円から25000円程度
(帰りは,マニラには宿泊せず,空港で乗り換え)
というプランがかなりお安いことが判明.

LCCは片道で飛行機のチケットが買えるから便利ですね.
行程に余裕があれば,安い飛行機が飛んでいる日をねらって買うことも可能.
ただし,座席が非常に狭いので,4時間前後が限界かも.

これで,決定!
と思いましたが,
2年連続で同じ国にいかなくてもいいよね.

と思いました.
てことで,今年のプランは

関西国際空港→バンコク JAL
バンコク→プーケット 適当なLCC(たくさんある)
プーケット→バンコク
バンコク→関西国際空港 JAL
にしました.

バンコクと関西国際空港の往復チケットが65000円ほど.
ちなみに,同じ日程で
関西国際空港から沖縄の往復しらべたら,62000円でした(ANA).
沖縄に行くのも,アジアに行くのもあまり値段は変わらないですね.

飛行機の検索はもちろん
skyscanner

プーケットの近くには,映画「ザ・ビーチ」のロケが行われたピピ島があります.
タイは食事もおいしく,物価も安いそうです.




最近読んだ本




Apple信者の私としては,ツボにはまった一冊.
Think differentキャンペーンでのやり取り
大きな組織がどんどん複雑なシステムに陥る中で,いかにしてシンプルを貫くか?

本の内容も,すっきりとあたまに入るので,読みやすいですよ.
Appleのホームページをみていると,シンプルさの強みが良くわかりますね.

Tumors of the Central Nervous System: Meningiomas and Schwannomas



Tumors of the Central Nervous System: Spinal Tumors



今,脊髄腫瘍(meningioma)のケースレポートを書いているのですが,
「脊髄腫瘍のWHO分類について詳しい本が欲しいなあ」
と思って,調べてみたところ,なんと今年発売の本がありました.

この手の本って,辞書みたいなものですから,思いついた時に買っておくのがいいですね.
まだ,手元に届いていないので,読んだ感想は後日に!

JASAという研究会に出席しました!

JASA(Japan Association of Spine Surgeons with Ambition)という脊椎の若手研究会に参加してきました.

前日は,当直中に激しい多発外傷(交通事故)が来たので,寝不足の状態での参加となりました.

寝不足で,もうろうとしながら,iPhoneのgoogle mapで会場の地図を出そうとしたところ.


iPhone落としちゃった.
モニターのガラスが割れました.

割れたときはかなりショックでしたが,
「iPhoneが,自分の代わりに交通事故にあってくれたのかも.」
と思うことにしました.
割れたガラスは,自分が骨折するかわりに,iPhoneが割れたのだと.

そう思うと,わりとすっきりして,研究会に参加できました.

研究会には,これから人気がでてきそうな,脊椎外科の先生達がたくさん参加されていました.

夜は,広島大学,徳島大学そして東京大学の先生達と2次会まで行きました.
最近,東京大学の先生と飲みに行くのが,ちょっとした恒例行事になりました.
東京大学の先生と初めて飲みに行ったのは,Spine weekでアムステルダムに行ったとき.

やっぱり,他大学の先生と交流して,ワイワイやっていると,楽しいアイディアをいくつか思いつきました.

モチベーションの高い人と話をしていると,自分の頭の中にあったアイディアがまとまってきて,スッキリしますね.

2012年8月13日月曜日

医者という仕事について考察してみた

自分が高校生の頃には,身内に医者はいなかったし,まさか自分が医者になるとも思っていませんでした.
現在,医者になって,12年が経過したので,今現在の自分の立場で医者という仕事について考察してみたいと思います.

1)医者になって良かったのか?
これについては,即答でYes.
5~8年程前に,マスコミの医者叩きが流行った時期がありました.
当時は,周囲でも,「日本の医者なんて,(海外と比べて)給料は安い上に,最近は,マスコミの影響で,医者がたたかれて,やってらんないよね.」
という意見が多かった気がします.

でも,最近,医者たたきのニュースって,減りましたよね.
僕が知る限りの範囲ですが,日本の勤務医の先生って,本当に,よく頑張っていると思います.

そして,変なマスコミのニュースが減った影響?か,最近は患者さんからも,本当に感謝してもらえる事が増えました.(大学病院の特殊性はあるかも)

こちらも,最善の処置ができるよう頑張る.
それについて患者さんから,感謝してもらえる.

本当にやりがいのある仕事だと思います.
勤務医は,お金儲けにはならないと思いますが,責任があって,感謝されて.
それで十分なのかもしれません.

2)今後医者の仕事ってどうなると思う?
当分,仕事が無くなる事はないと思います.
なんせ,全世界,高齢化に向けて突入しています.
もちろん,日本はそれに先駆けて,高齢化社会に突入.
おそらく,ほとんどの科で,高齢化がすすむと,医者のニーズは高まります.

最近,いろいろな仕事が,発展途上国の安い人件費に置き換えられています.
また,以前は人がしていた仕事も,機械に置き換えられてしまうこともあります.

でも,今のところ,医者に関しては,仕事が今以上に忙しくなる可能性はありますが,必要とされなくなる可能性は,低いように思います.

ですから,今医者を目指している中学生,高校生の人は,安心して,医者になってよいと思います.
(仕事は大変になるかもしれませんが)

3)お金儲けは?
日本にいるかぎり,勤務医に関しては,あまり報酬は期待しない方が良いでしょうね.
日本はアメリカのように,大病院のスタッフに対する報酬は良くありません.
だからといって,アメリカが全て良いとも思いません.
アメリカ式のシステムが良いなら,アメリカに移住して,アメリカで医療ができるようにライセンスを取得すればいい.
日本で日本人のために,頑張りたいなら,今までどおり頑張ればいい.
選択の問題であって,システムの問題ではありません.
日本には日本のよさもあります.

ものすごく忙しいと感じたら

自分のキャパを超えてしまうほど忙しいと感じたら?

体力の限界まで頑張る
という方法もありますが,何か対策をとらないと,鬱になったり,周囲とトラブルを起こしたりする可能性もあります.

解決策1)
対応策を考える前にしっかり休養をとる.
疲れた頭で考えても,良いアイディアは思いつきません.
まずはしっかり,休みをとりましょう.

そんなこと言っても,休みなんてとれないよ!!
と感じることもあるかもしれませんね.
でも,休みをとらないから,仕事を適切にこなす事に考えが及ばず,仕事がキャパオーバーになってしまうのかも.
案外,1~2日くらいなら休んでも,なんとかなるものです.

解決策2)
少し休んだら,散歩をしたり,少し体を動かしてみましょう.
歩きながらものを考えると,普段思いつかないアイディアを思いつくこともあります.

解決策3)
俯瞰して考える.
もし,自分が経営者なら,今の自分に対して,どのようにアドバイスするだろう?
もし,自分が,アルバイトで,あなたの下で働いていたら,あなたにどのようにアドバイスするだろう?

要は,第3者の立場で,自分の仕事をながめてみる事が重要.
そうしたら,「○○の仕事は,アルバイトの人に任せてもいいのでは?」とか
「それは,重要な問題点だから,きちんと上司に報告すべきでは?」
といった冷静な意見が思いつきます.

解決策4)
人に任せる.
仕事を抱え込んで,人に任せることができない場合に,キャパオーバーになることがあります.
特に,仕事ができる優秀な人に多いかも.
アルバイトの人などに,責任といっしょに仕事を任せることは大切なこと.
その際,まるなげではなく,その仕事をする際に注意すべきこと,コツ,などをきちんと伝えることは大切です.

解決策5)
やめる.
案外,「これって,思い切ってやめても問題ないのでは?」という仕事も多いです.
するのが当たり前と思っていることでも,
「これって,韓国人やアメリカ人もしているのかな?」
と考えてみると,おもしろいかも.
日本人的な考えで一生懸命しているけど,海外では医者の仕事で無いこともたくさんありますよ.

解決策6)
本を読む.人のアドバイスを聞く.
仕事に追い込まれた.というのは,うまく考えれば,成長するチャンスでもあります.
その際,自分の経験だけにとらわれず,ビジネス本を読んだり,先輩の意見(これは同業者にかぎらず)を聞いてみるのも有効でしょう.
実は,先輩も,後輩からそのような相談を受けることは,嫌な気はしないと思います.
むしろ頼ってもらえているな!と好印象になることもあるかも.

2012年8月9日木曜日

オリンピックと論文

オリンピックを見ていると感動しますね.
男子サッカー,女子サッカー,女子卓球,女子バレー,女子レスリングなどなど.

4年に1度のオリンピックに,全てをぶつけて,世界一を目指す姿をみると感動します.

医師にとってのオリンピックってなんだろう.
個人的には,英語論文=オリンピック.

英語論文とオリンピックの共通点

1)全世界の人が同じ土俵で競い合う
国籍とか学閥って,関係ないですね.
いかにインパクトのある論文を書けるか?
という点において,世界中の人がライバル.

2)準備に時間と労力がかかる
日常診療をしながら,論文を書くのって大変です.
研究テーマを考えて,データを集めて,解析して.
英語で論文を書いて,投稿して,指摘された点を修正して.
論文が完成するまでにかかる労力は,かなりのものですね.

3)実績として一生のものになる
金メダルもそうですが,一度獲得すれば,それは一生の業績になります.
一流紙に掲載された論文も,自分の業績として,一生もの.

オリンピックの金メダルも論文も.
頂点を目指して,努力した人にしかチャンスはありません.
努力しても,手が届かないこともあります.
でも,チャレンジしないとacceptされる確率は0%.

2012年8月8日水曜日

ロングブレスダイエット

英語には全然関係ないですが,最近はまっているのが

ロングブレスダイエット





インナーマッスルを鍛えて,ダイエットにかなりの効果があるらしいです.
さらに,腰痛などの予防にもなるみたい.
腰痛で外来受診される人に,今まではプールでのトレーニングを
すすめていましたが,プールに行けない人もいます.
自分自身で,ロングブレスをトライしてみて,効果があったら,
患者さんにもすすめてみようかな?