2014年4月29日火曜日

英語論文を書く前の準備体操

最近,英語論文を書く前に,必ず行う準備体操的なことをご紹介します.

個人的に,英語論文は,書こうと決めたら,
1ヵ月くらいで,一気に書くことが多いです.

今回も,GWに論文を書こうと思いますが,
しばらく論文を書いていなかったので,
英語で文章を書く感覚を取り戻す必要があります.

その,準備段階として
1)(良質な)英語で書かれた,自分の専門領域のテキストを読む
良質な.というのがポイント.
英語論文は,若手からベテランまで,様々な人が書いているので,
英語表現に関しては,当たり外れが多いです.
英語を母国語とする人であっても,
初めて論文を書いた人もいますから,
必ずしも,上手な表現で書かれているとは限りません.

ということで,良質な英語がたくさん載っている本と言えば?!

個人的におすすめは,こちら.
Orthopaedic Knowledge Update:Spine
(アマゾンのリンクが調子悪いので,リンク無しです)

脊椎以外の本もでているので,自分の専門領域を
手に入れましょう.

このテキストは,それぞれの領域について,教科書的な
レビューがなされています.
表現も,シンプルで非常に読みやすいです.

2)先ほどのテキストを読む
その際,
・動詞
・副詞,形容詞
に注目して読みます.

英語って,自分の言いたい事を
シンプルに表現できる動詞が見つかると,簡単に書けます.

さらに,考察では,基本的に
「誰々がこう言った.」という表現が多くなります.
その際,
consider
note
describe
show
review
demonstrate
くらいの動詞を使えれば,だいたい論文は書けちゃいます.

副詞・形容詞も結構重要でして,
usually, often, clearly, similarly.....といった感じで,
文中にでてきたものをチェックします.

3)頻出の動詞,副詞,形容詞をインプットしてから,
論文を書き始める.

ちょっとした準備ですが,
これをしておくと,意外とすっきりと論文を書くモードに
なれますので,オススメです.



論文を書く前に休憩

2月から4月にかけて,ほぼ毎週のように学会or研究会がありました.
もう,クタクタな感じで,やっとGWに突入です.

論文をそろそろ書かないといけないなあ.
と思いましたが,精神的にも肉体的にも疲労がたまっていたので,
まずは,しっかりと休息をとり,運動(プールで泳ぐ)することにしました.

疲労がたまった状態で,論文を書き始めたとしても,
効率悪いですから.

GW前半は,しっかりと休息をとって,遊んで,
後半にデスクワークを片付けようと思いますww

2014年4月20日日曜日

JSSR京都に参加しました

京都で開催された,日本脊椎脊髄病学会に参加してきました.
本学会では,
後輩に伝えるべき手術
といった内容で,ビデオセッションが組まれていて,
とても勉強になりました.
百聞は一見に如かず
です.

そして,夜は,Facebookグループのチームラビッツ
でオフ会をしました.
チームラビッツという名前の由来は,
うさぎ年の脊椎外科医で始めたことに由来します(私もうさぎ年).
今年で,第3回ということもあり,
メンバーが,本当にすごいことになってました.
もう,皆さん,元気の塊.のような人たちばかりで(笑)
20名弱で,レストランを貸切で行いましたが,とても楽しい時間を過ごしました.

以前だと,大学の外で,これだけの人脈を作るのは,
かなり難しかっただろうなあと思います.

普通なら,この出会いを,研究会に発展させよう.
という話になりそうなところですが,
しばらくは,

ただただ,会って
美味しいものを食べて,
夜遅くまで語り合って,
モチベーションをお互いに高め合う.

関係を維持するのがいいかな?
と思いました.
もう,研究会と名がつくものが,世の中に大杉.ですから(笑)

そして,もう一つ嬉しいニュース.
先日のブログに案内させてもらった福島のセミナーに,
私の知り合いの先生が,早くもエントリーされたそうです(驚)

普通であれば,もう少しリサーチをしてから,申し込むと思うのですが(笑)
情報を得てから,アクションを起こすまでが短い人というのは,
考え方に柔軟性があって,新しいものを取り込む余裕のある人なのでしょう.

そして,常に問題意識を持っているから,それを解決するために,
トライアンドエラーを繰り返しているのだと思います.
トライアンドエラーのサイクルが早くなればなるほど,
より遠くまで医学を発展させることができると思うのです.

そういえば,私も,昨年,このセミナーに誘ってもらった時は,
すでに締め切り過ぎていたのに,なんとか滑り込んだ記憶が.

今年は,まだ締め切りに余裕がありますから,
皆さんぜひご参加を〜


2014年4月17日木曜日

新しい抄読会の本

4月末で,今まで抄読会で使用していたテキストを読み終えたこともあり,
新しい教材を探していました.

英語ではないのですが,ついに臨床研究の道標を
抄読会のテキストにすることが決まりました.
毎週水曜日に,約3ヵ月程かけて,取り組む予定です.

朝の抄読会のテキスト

毎週水曜日の朝に,40分程の抄読会を開催してます.

1年以上に渡って,
Orthopaedic Knowledge Update: Spine 4
というテキストを使ってきました.


このテキスト,
だいたい3回くらいで,一つのセッションを読み終える事ができます.
内容も,教科書的な事が網羅されているので,
スタッフだけでなく,大学院生のためにも読みやすい内容となっています.

興味ある方は,ぜひ一度書店でチェックしてみてください.
ちなみに,脊椎以外にもたくさん発行されていますよ.




2014年4月11日金曜日

金沢大学TES

岡山大学主催の中部日本整形外科学会の前日イベントで,
岡山大学60週年祝賀会がありました.

中部地区のたくさんの先生方とお話をする機会がありました.
中でも,金沢大学の村上先生とゆっくりお話できたのが良かったです.
金沢大学には,昨年の2月にTES(Total En bloc Spondylectomy)を見学に伺ったこともあり,TESについて,意見交換をすることができました.

実は,昨年2月に金沢大学に手術見学に伺った際に,
村上先生の手術をみて,自分の中で,”今後目指すべき手術のイメージ”を確立することができました.

一言で言うと,
”無血野”の術野で,安全かつスピーティーな手術を目標とする.
ということ.

恥ずかしながら,昨年,村上先生の手術を見学した際に,
送ったメールを以下に記載します.

メール内容
今日は,お忙しいところ,手術見学を快く引き受けていただきありがとうございました. 1例目がキャンセルになったとお聞きした時点で,完全に諦めていましたが,別の症例を入れてくださったのは,本当にありがたかったです. 
TESという,大きな手術ですから,相当出血するんだろうなあと 勝手なイメージを持っていましたが,出血が少なく拍子抜けしました. 
脊椎手術の中でも,おそらく難易度が最も高い手術(TES)を 無血野 かつ 丁寧な軟部組織の展開 で安全に行えるというのは,大変勉強になりました
私自身,「スピード優先である程度の出血をやむなしとするスタイル」か,「丁寧に止血して,トータルの出血量を抑えるスタイル」を目指すか悩んでいましたが,今日の手術を見学できて, 今後10年の目指すべきスタイルが明確になりました(もちろん後者です).
ありがとうございました.


金沢で見学したTESは,自分の中では衝撃的で,
このように,ラブレターのような?メールを送っていました.
村上先生は,そんなこと覚えていないだろうな.
と思いながら,今日,色々お話をしていましたが,
このメールの内容を,ご本人が覚えてくださっていて,本当に驚き,嬉しく思いました.

さらに,
「ぜひ,後輩を連れて,また見学に来てください」
と歓迎していただきました.

自分としても,もう一度見学したいという気持ちがありますし,
後輩にもその印象を伝えたいので,できれば今年度中に見学に行きたいと思いました!