2017年12月7日木曜日

医師のキャリア Part 5:2人の医師のストーリー

2人の医師のストーリー

赤海医師 勤務医.42歳.自分の専門領域のスキルを高めることに余念がなく,土日もほぼ毎週のように学会・研究会に参加.3人の子供が受験をする時期になり,子供の教育費(私立中学,高校,塾などの習い事)が家計を圧迫するようになる.ここ数年は,少しでも収入を増やすために,土日にも外来や宿直のアルバイトをしているが,貯金が増えるどころか,毎日の生活をやりくりするのが精一杯.60歳が定年だが,今のままでは,定年後の蓄えもなく,心配が絶えない.過労による健康問題も心配な日々.

 青海医師 勤務医.37歳.労働者としての仕事は定時に終えて,週末は起業家として,スモールビジネスの運営に関わっている.税金や社会保障費が年々増加しているため,労働により個人の収入を増やすことには限界を感じており,マイクロ法人を活用したビジネスに力を注いでいる.定年以降は,勤務医としての収入が途絶えてしまうため,できるだけ早い時期から,不動産や金融資産運用などにより,生涯途絶えることのない複数の収入の流れを得るため知恵を絞っている. ​ ​

赤海医師のキャリアは,労働者として働くことが唯一の手段となっている. それに対して,青海医師は,労働者,投資家,起業家といった複数のキャリアを有していることが特徴であり, 未知の領域に踏み込んでいく冒険家でもある. ​ ​