2013年7月28日日曜日

會津藩校日新館 「臨床研究デザイン塾」

會津藩校日新館 「臨床研究デザイン塾」 に参加しました。in 福島

福原俊一先生主催の塾で、ご存じの方も多いと思います。
今回、福島で開催される本塾は、第1回目の開催とのこと。
(詳細は、認定NPO法人iHopeのサイトをご覧ください!)

感想 ものすごくためになりました。(まじで。)

以前紹介した福原先生の著書である
臨床研究の道標(みちしるべ)―7つのステップで学ぶ研究デザイン
をもとにした塾です。


この本、医者になった人全員に配布してもよいと思えるほど内容が洗練されてます。

一言でいうと、
「データを集め始める前に、まず、研究のデザインを作らないとだめよ。」
てこと。

本音を言うと、
「10年前に知っておきたかったなあ(涙目)」と思いました。

この手法(研究デザインの作り方)を知らないというのは、
「標準の定まらないピストルで、的を撃ちぬこうと努力する」
のと同じことなのです。

的に当たる=論文がAcceptされることだとしましょう。

ある人は、
「とにかく、たくさん弾をピストルにこめて、撃ちまくる」(私ですね。笑)
別の人は、
「強力な火薬を使用する」
などのアプローチをとるでしょう。

でも、結局、
「弾がピストルの銃口から正確に発射される」
という条件が満たされないと、論文がAcceptされる確率は
一向に改善しないのです。

たちが悪いことに、標準の定まらないピストル(デザインに不備のある研究)であっても、
時に、的にあたってしまう(一流誌にAcceptされてしまう)。
それが成功体験になってしまい、
「間違った方法に、しがみついてしまう。」可能性があるんですね。

さらに、この臨床研究デザイン塾で教えてもらった内容は、私の中では、
「医学部を卒業してから、自分で勉強してきた論文の書き方の中では、
まさにイノベーション的な位置付け」といえます。

イノベーションというのは、
「それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す」Wikipediaより

「研究のデザインを作る」というアプローチの仕方を知っているのと知らないのは大違い。

イノベーションのたとえとして、
「馬車を10台連結しても、車にはならない。」
というたとえがあります。

「研究をデザインする」という手法をしった上で論文を書く(車)
知らずに、論文を書く(馬車)

特に、論文を指導する立場にある人は、知らず知らずのうちに、後輩に
「馬車が1台だから遅いんだよ。10台の馬車を連結したら早く走れるでしょ!」
と指導しているのかもしれません。

でも、指導すべきは、
「最近は車を使うほうがいいみたいよ。」
というアドバイス。

今回、馬車に乗って、福島に行った私は、そこに
「車っていう便利なものがあるんだね」
ということをしりました(笑)。

てことで、今後も、臨床研究デザイン塾には、注目していきたいと思います。