2017年11月25日土曜日

投資:不景気から好景気まで一巡してわかること

私自身が,投資に興味を持ち始めてから約10年が経過しました.
不景気,好景気を一巡した感じがしています.

投資といっても,
・2007年頃からドルコスト平均法で,世界と日本の株式・債券に分散投資.時間を味方につけて,低コストのインデックスファンドを長期保有するのが素人には一番ですよ.
といった,非常に一般向けの方法です.

(ドルコスト平均法というのは,毎月一定の金額の株式・債券を買い続ける方法です.)

積立を開始して,しばらくしてから,リーマンショック(2008年9月15日)が起こりました.

当時のNYダウ平均を示します
当時は,投資信託をドルコスト平均法で積立をはじめた途端に,世界同時株安となってしまい,「なかなか本に書いてあるとおり上手くはいかないよねえ」と思っていました(後から考えてみると,最高のタイミングで参入しているわけですが).

当時のニュースでも,景気に関して明るいニュースはほとんどなく,「お先真っ暗」「今後株式が上昇する可能性は低い」といったネガティブなニュースが目立ちました.

まあでも,それ以外に良い方法も知らないし,その後もあまり深く考えずに積立を継続しました.

結果的には,「素人が参入するには最高の時期」であったことがずいぶん後になってわかります.橘玲さんは,リーマンショックの直後に,「今こそドルコスト平均法を開始するべき」と情報発信されていました.
リ ーマンショックの直後から 、私が 「 〝 1 0 0年に一度の危機 〟というのは 、ドルコスト平均法で世界市場に投資する個人投資家にとっては 〝 1 0 0年に一度の投資機会だ 〟 」と述べてきた証拠を提示しておこう (投資の世界では誰の予想が正しかったのかを後から検証しないことになっているので 、自分で示すしかない ) 。


自動積立を開始して,5年くらいは(仕事が忙しかったこともあり)積立をしていることを忘れており,株価をほとんどチェックしていませんでした.その後の推移は以下のとおり.

結果的には,
低コストのインデックス投資(特に世界株式,日本株式)が,素人にとっては,最高のパフォーマンスを発揮してくれました.儲かったという事実よりも,大きく負けなかった.というのが,一番の成果かもしれません.

2007年頃から参入してよかったな.と感じるのが,
不景気なときから,好景気な時期まで,一巡することができた.
というもの.

・不景気の時期に参入したけれど,(儲からないから)途中でやめてしまった人
・現在の好景気に後押しされて,ここ1年ほどで参入してきた人
特に後者の場合,これから数年後にリーマン・ショック級の暴落が起こると,それまでに購入していた株式を全て売却してしまう可能性があると思います(もったいない!).

初期に大損したと感じ(実は大損ではなく,長期に持ち続けていれば利益がでたのですが),全て売却してしまった人は,その後投資に対してネガティブな思考を持ってしまいそうです.

私が,運が良かったのは,
・不景気な時期に参入できたこと
・不景気な時期から低コストのインデックス投資にドルコスト平均法の積立を続けたこと
・給料天引きで続けたこと
・(当時は)損得に鈍感で放置していたこと
などが考えられます.