2011年4月25日月曜日

手術症例のデータベース化について


先日のセールスフォースを使用した病院間の手術症例データベース化に
ついて,少し反響があったので,続きの記事を書きたいと思います.

一般には,Filemakerなどを利用して,データの登録を行っている
病院が多いかもしれません.

でも,複数の病院間で共有しようと思うと少々問題があります.
問題点
1)Filemakerのバージョンに関して
Filemakerがバージョンアップすると,各病院で
アップデートする必要があり,お金がかかる.
2)完成したデータベースにデータを追加する際に生じる問題
仮に,2010年のデータを3つの病院から集めて,完璧なデータベースが
できたとします.
そのデータにA先生が,術後のJOA scoreを調べて,データを追加したとします.
同時期に,B先生が,術後の合併症についてデータを追加したとします.
そうすると,2つのデータができあがってしましますね.
(野口悠紀雄さんが指摘するデータのドッペルゲンガー現象)
これを1つに統一するのが難しい.
A先生,B先生ともにしっかりとしたデータを入力したとしても,
それを統合して,みんなで共有するのが難しいです.
Filemakerのデータを,Dropboxなどのオンラインストレージ
サービスに入れておいて,みんなが共通のデータベースに
データを入力していくという方法も考えましたが,
セキュリティーの面で,絶対に安全と言い切る自身がありません.

そこで,注目したのがセールスフォースというサービス
1週間無料のトライアルを試してますが,
結構いい感じ.
感覚としたら,Filemakerに似てるので,直感的にも
使いやすそうです.
一番シンプルなContact managerなら,1ライセンス600円/月です.
20人で1年使用したとして,年間144,000円ですね.

しかも
1)データにファイルを添付できる.
これは手術記録をスキャナーで取り込んだりできそう
2)チャット機能がある.
先日紹介したチャットワークでも良いのですが,
セールスフォースのContact managerにもチャット機能が
装備されています.
複数の病院のドクターで,仕事の進行を共有するのに,すごく
相性が良さそうですね.

もう少し使い込んで,レポートしていきたいと思います.

興味がある人は,アマゾンでポチッちゃいなよ!
もちろんSugiも買いました.



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