2013年9月3日火曜日

電子カルテの情報を複数の病院で共有するシステム

先日,私の所属する岡山大学病院で
晴れやかネット
というネットワークの説明会がありました.

これは,同意の得られた患者さんについて,
岡山大学病院と倉敷中央病院が診療情報(カルテ,画像,検査結果など)を開示して,
あらかじめ認定を受けた施設(病院・医院)に所属するドクターが診療情報にアクセスできるというもの.

Windows PCから,特定のブラウザを経由して閲覧できる.
といった感じで,まだまだ,アクセスの制限があるものの,
今まで病院間で,ほとんど連携のなかった電子カルテ情報を
共有していこう.
という大きな一歩と言えますね.
説明会を聞いたところでは,システム上で簡単な統計処理もできるようです.

今後,セキュリティーの向上や患者さんの理解が伴って,
有効なネットワークを築くことができれば,
医療費の削減に有効かもしれません.

現在,患者さんが転院する際は,丁寧な診療情報を書きますが,
やはり,普段記載しているカルテや画像所見,臨床検査などが
共有できると,紹介先での無駄な検査を,多少なりとも省くことができそうです.

ただ,当面の問題点として
1)閲覧に関しては同意の得られた患者さんについてのみ.同意書は医者が取得する.
→これは,医者が説明しても良いのですが,
診療をサポートする人に任せてもよいのかもしれません.
現在,多くの病院では,同意書・承諾書といった書類がとても多く,
それをすべて医者が説明して,取得する.というのには限界がありそうです.

逆に,発展性としては
1)iPadやスマホからアクセスできるようになれば,
医師が自宅や出張先からでも適切な指示を出せる.

病院にいる看護師さんや当直医から電話で連絡を受ける際に,
画像や検査結果が直接見れたら,より適切な指示が出せますよね.
特に,我々整形外科医にとっては,レントゲンが見れるだけでも,
かなり診療に役立ちます.

個人情報に関わることでもあり,セキュリティーが最優先ですが,
医師の負担を減らしつつ,全体として医療費が削減できて,
患者さんが何度も侵襲的な検査を受けることがなくなるような
システムになれば良いと思いました.