2014年12月1日月曜日

第3回未来の脊椎手術手技を語る会














Photograph byCharles Rincheval (Flickr)
今年は,本当にありがたいことに,
同年代の先生方から,講演の依頼をいただく機会に
恵まれました.

今週は,関東で,開催される
「第3回未来の脊椎手術手技を語る会」
で講演します.

講演依頼をいただいてから,
"未来の脊椎手術って何だろう?"
と自問自答してきました.

外科医というのは,
「自分にしかできない手術」
「リスクが非常に高いけれど,それをなんとか成し遂げる手術」
というのに憧れます.
まあ,当然ですね.

ですが,患者さんにとっては,
「安全で,どこの病院で受けても同じように良い成績が得られる手術」
が理想となります.

ここで,術者の理想と患者さんの理想が少し違っていることに気付きました.
もちろん,手術というのは”術者のために存在する”のではなく,
あくまで患者さんが病気から回復するのを
助けするための,"手段"です.

つまり,究極の手術(未来の手術)というのは
・安全第一(合併症は少ない程良い)
・誰が術者でも同じように良い成績(術者の技量に影響を受けない)
→ラーニングカーブがほとんど無い手術
ということになります.
誰がしても同じように良い成績
が未来の手術というのは,外科医にとっては少し寂しい気もします.

最近では,ナビゲーション手術が脊椎の領域でも一般化しており,
究極的には
・ロボット(手術周辺機器)が人間をアシストする手術
というのが,”未来の脊椎手術”なのかな?
と考えるようになりました.

術者にとっては,
「ロボットがアシストする手術なんて,なんとも味気ない」
と感じますが,
いざ,自分が手術を受けるとしたら,
「人間より,ロボットの方が,体調や精神状況に影響されないし良いよね.」
となるかもしれません.

飛行機の操縦がそうであるように,
”100%人間が操縦する”
よりも
"コンピューターのメリットを最大限活かしながら,
足りない部分を人間が補う"
といった感じに手術も進化していくのではないか.
と考えています.