2017年10月31日火曜日

キャリアを考える上で重要な考え方:履歴書と追悼文

紹介したい記事が多かったので,連投です.

エリック・パーカー著 残酷すぎる成功法則


橘玲:エリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』序文

コラムニストのデイビッド ・ブルックスは,人間の美徳を 「履歴書向きの美徳 」と 「追悼文向きの美徳 」の二つに分けた.「履歴書向きの美徳 」は,資産や昇進といった外面的な成功を示すもので,「追悼文向きの美徳 」は,たとえば親切だったか,誠実だったか,勇気があったかなどの内面的な性質を意味する.
スティ ーブ ・ジョブズは二〇〇五年,スタンフォ ード大学の卒業式での有名なスピ ーチでこう言った.「自分の死がそう遠くないと意識することは,人生の折々に重大な選択をするときに,最も役立つ判断基準になった 」 

自分の人生を考える時に,普段は,「履歴書」的な振り返りをしがちです.
 ○○という賞を受賞した
 年間○○例の難しい手術を行った
 ○○という病院に○年勤務した

ですが,自分のキャリアを振り返ったとき,「追悼文向きの美徳」というのは,面白い発想ですね.自分の葬式に集まった人たちが「○○さんは,こんな人でしたね」と話ししているシーンを天国から眺めてみるとよいでしょう.