2017年10月6日金曜日

成果のない仕事

先日病院の大きな会議で
・出力した診療情報提供書に印鑑を押してそれをスキャナーで取り込む作業
について、議論が紛糾していました笑

どうやら、出力した書類に医師の印鑑(多くはシャチハタもしくは三文判)の印鑑を必ずおして、それを正式文書として取り込まなくてはいけない。
のだそうです。

もちろん、
・その文書を保管することで、監査に耐えうる。
などのメリットがあるのでしょう。

でも、大切なことは、自分たちの病院で行った治療経過が正確に転院先の病院に伝わることであり、その目的を達成できるのであれば、オリジナルの文書をFAXするだけでも良い気がしました。

監査に耐えるためには、印刷した文書に必ず印鑑をおして、それを取り込むという作業が必要なのは十分に理解できます。
ですが、ここでのポイントは、その作業自体が、なんの成果もうんでいないという事実。

私自身は、医師だけでなく、医療事務の人たちも等しく、貴重なリソース(時間)を投入して、最大限患者さんにとって良い医療を提供することが重要だと考えているので、何の成果もない、儀式(シャチハタの印鑑を押す)にそこまでこだわる必要もないんじゃないかな。
と感じてしまいました。

そもそも、アメリカにシャチハタの文化はないでしょうし、それでなんの問題も生じていないわけですから。