2010年7月12日月曜日

がん研有明病院 澤村千草先生 アメリカの整形外科研修

今日は、癌研有明病院の澤村千草先生が、「アメリカの整形外科研修」というタイトルで講演されました。

澤村先生は、本質をスパッと言うので聞いてて気持ちが良かったですね。

アメリカでは、4年制の大学を卒業後、医学部が4年あって、そのあとさらに、resident、fellowを経て、やっと整形外科医として自立するそうです。
その間は、責任も少ないかわりに給料もだいぶ低いとのこと。
そして、fellowとして専門的な研修をできるのは、1年だけで、しかもその研修先は、面接などをクリアして勝ち取るのだそうです。

日本の医局にいると、良い意味でも悪い意味でも、勤務先は人任せ?(教室の人事)になりがちですね。

そして、日本における、キャリアについて考えてみました。
僕が医者になって、最初のオーベン(師匠)から言われたのが。
「最初の2年間で1番になりなさい」ということです。
僕は、かなりマイペースで、はつものに弱い、性質があるので、「最初の2年で一番」というのが、どうも高いハードルに思えました。
そして、1年目で頑張りすぎて、十二指腸潰瘍で入院したこともあります。

でも、今、そのオーベンの年齢が近づいて、この言葉の意味がよくわかるようになりました。
人生、どこかのタイミングでは、一生懸命がんばらないと、すてきなポジションはゲットできません。
そして、どうせ頑張るなら、最初に頑張りなさい、というのがメッセージです。

というのが、「最初に頑張る。とにかく頑張る。」→「少し良いポジションを得る。または、海外に留学するチャンスなどが得られる。」→「良い循環に入ると、さらにチャンスが得られて、結果がだせる。」

大学生のときにサッカー部に所属していました。
サッカーは11人でプレーします。11人以外は補欠ということになります。
この11人に選ばれた人は、高校までにサッカーの経験があった、とか、初心者だけどすごくうまい人達。
試合にでる人は、試合経験をつんでどんどんうまくなるし、でれない人は、経験がつめないので、レギュラーとどんどん差が開くという現象が起こります。

昔オーベンに言われた「最初の2年で1番になれ」というのは、「最初の2年でレギュラー(医師としてのポジション)を勝ち取れ」ということだったのでしょう。
一度ポジションを獲得すれば、その中でさらに鍛えられるので、自然に努力もできるし、実力もついてきます。
でも、最初にポジションが得られないと、補欠の位置から、レギュラーの座をうばわなければなりません。

最初についた差は、半歩だったかもしれませんが、これが数年たつとあっという間に大きな差に開いてしまいます。
ライバルが多い時ほど、半歩でも抜け出す努力が重要になると思います。
その時は半歩のリードかもしれませんが、数年立つと大きな差になるのでしょう。

追伸
澤村先生の話によると、整形外科領域の中で、アメリカで最も人気があり、給料が高いのは。。。
脊椎!だそうです。
日本だと、脊椎をしている医師は、3K的な印象が強いですね。
給料にはあまり反映されませんが、どこの病院でも忙しいし、手術には高いリスクが伴います。

でも、今日の話で、アメリカでは1番人気と聞いて、脊椎を専門としていることに、すごく自信が持てました。