2014年1月13日月曜日

ミャンマー医療支援:病院見学

ホテルのインターネットが,丸一日ダウンしたため,久しぶりの更新です.
1/12(日)は,朝8:30 ホテルロビー集合

MINT OO(ミンウー)先生が車で送迎
Yangon Orthopaedic Hospitalを見学しました.

この病院は,政府が管理する病院で,1930年頃の建物を現在も利用しているそうです.
(現在新しい病院を建設中)

Private clinicには,ある程度お金がある人が入院するそうで,
Yangon Orthopaedic Hospitalには,お金がない人が遠くから受診するそうです.
写真は,大部屋.
なんと,20人以上が同じ部屋のベッドに寝ています.
真夏は,40度を超えるそうですが,エアコンがないそうです.
エアコン付きの個室は,1日5ドル払うと使えるとのこと.
ベトナムも訪問した事がありますが,ミャンマーは,更に環境が厳しそうでした.

月曜日から金曜日の手術症例を,日曜日の回診で決定することになりました.
あらかじめ,現地のDr.がピックアップした手術予定症例を,回診しました.

ベッドサイドに,カルテとレントゲン,MRI画像がおいてあり,
手術適応かどうか?診断が正しいか?について相談しました.

症例は, 胸髄硬膜内髄外腫瘍(髄膜腫?),乳癌胸椎転移,腹部腫瘍の胸椎転移?(腹部は触診のみ),L2/3椎間板ヘルニア,頚髄症(OPLL),頚髄症(achondroplasia?),胸椎OYLなど.全ての症例が,レントゲンとMRIは撮像されていました.

提示された症例の中から,私が月曜日から木曜日までに担当できる手術症例を選びました.
明日以降,こちらの病院で手術をすることになります.

病歴がいずれの症例もとても長く,
脱臼骨折を受傷後,保存療法を8ヵ月受けた後に初診されたケースもありました.
輸送手段が乏しいようで,この病院に辿り着くまでに数ヶ月を要するそうです.

手術に使用するインプラント代金は,患者さんの負担になります.
そのため,お金がない患者さんでは,インプラントを使用するのが
難しいこともあるそうです.
インプラントは主に,中国,インド,韓国などからの輸入
(アメリカ,ヨーロッパ製は高すぎて使用できないそうです.)
1椎間の後方固定で使用するインプラント代金はおおよそ600ドル程度
日本のおおよそ1/10程度のコストですね.

こちらの病院のドクターの給料は,なんと1ヵ月で200ドルだそうです.
これだけでは,生活ができないので,通常の診療が終わったあとで,
個人病院にアルバイトにでかけて,生計をたてているそうです.
(このあたり,日本と似てますね)

全ての分野の医師が,ミャンマーでは圧倒的に不足しているそうです.
脊椎の専門医というのはまだいないそうで,
みなさん,外傷の手術をしながら,脊椎の手術も頑張っているそうです.

ミャンマーには,5つの医学部があるそうですが,
そこを卒業した医学生の約半数は海外に行ってしまうそうです.
現地のドクターが,
ミャンマーは,医師を輸出しているんだよ.
と冗談ぽく,お話されていたのが印象的でした.
赤い腰巻きをした看護師さんは,新人ナースだそうです.
日本では見なくなりましたが,みんな清潔な帽子をかぶっていました.

下の写真は,ICUです.
とても古い病院であることがわかります.

回診の後は,4人でランチをごちそうになりました.
午後ホテルに帰ると,緊張から開放されて,爆睡してました.
夜は,同行している後輩とタクシーでご飯食べに行きました.