2011年9月4日日曜日

研修医の先生に読んでもらいたい本


Flikr by Ianmoran1970

大学病院にいると,たくさんの研修医と関わる機会があります.

そんな,研修医の先生に,ぜひ読んでもらいたい本を紹介.

入社1年目の教科書


この本,入社1年目と書かれていますが,研修医の先生にも十分役立つ内容!
しかも著者が,1976年生まれということで,僕と同年代.

特に気になったフレーズを一部紹介します.
1)頼まれたことは,必ずやりきる.
以下本より抜粋
「岩瀬,新人のうちは頭が良いとか優秀だとかというのは,どうでもいいことなんだよ.上に頼まれた仕事を何が何でもやりきってくれるかどうか.仕事を頼む側からすると,最も大事なことは,そういうことなんだよ」

うーん.そのとおり.
1年目に求められるのは,理屈よりフットワークの軽さ.
先輩のいうとおりにチャレンジして,失敗するのは,成功への近道.

2)50点で構わないから早く出せ
以下本より抜粋
ビジネスの現場では,人の力を使うことは悪ではないのです.求められるのは,良い成果を出すこと,それにスピードです.

うんうん.これも,僕が普段から思っていること.
リアクションが早いと,上司は安心しますね.

3)何があっても遅刻はするな
以前,私の尊敬する先輩は,医局でいつもこのフレーズをおっしゃってました.
1年目の時は,飲み好きな上司に連れ回されて,帰るのが遅くなることもあるとおもいます.
さらに,二日酔いでしんどいこともあるでしょう.
でも!遅刻はいけません.これは社会人のルール.

4)情報は原典にあたれ
これは,まさに医者のためにあるフレーズ!
人の言った事を鵜呑みにせず,原著をみるクセをつける.
これは,今の自分にも響くフレーズです.

などなど.
研修医の先生はもちろん,そうでない人にとっても,初心を思い出すのにいい本だと思います.

編集後記
先日,手術中に麻酔科の先生が,研修医に話していた内容が,心にしみたのでご紹介.
麻酔科のベテランDr.
「研修医の時に大切なことは,基本的な手技や知識を,正しく理解することなんだ.例えば,注射針の持ち方や,マスクの保持の仕方.自己流や要領よくこなす事以上に,物事がどうしてそうなったのかを,理論的に考える事が大切.例えば,体重00Kgの人に必要な水分は,だいたい00mlと覚えるのではなく,それを計算する式を使って,00.0mlです.と言えるようにならなければならない.そういった一つ一つの事が,10年経ったら,ものすごく大きな違いになる.最初は,要領が悪くてもいいから,一つ一つの手技を,正しくやる方法を勉強しなさい.」

ブラボー!
最近本当にそう思います.
昔,先輩の先生から,造影剤の入ったガラスシリンジの持ち方を,教わったことを思い出しました.
その時は,「注射器なんて,どんな風に持ったっていいんじゃね?」
と思ったけど,最近になって,その重要性を理解できるようになりました.

手術をはじめた頃って,手術が短時間で終わると,上手になった気がして,手技が雑になることもあります.
でも,重要なのは,早くて雑な手技ではなく,一つ一つの手技を,丁寧にこなすこと.
その丁寧な手技を繰り返し,繰り返し行うことで,ある時期にスピードが自然と早くなる.
それこそ,僕の求めるものだと思う今日この頃でした.