2017年8月10日木曜日

集団の行動原理に従う?

物事を判断するときに
1)みんなと同じ方法を採用する
2)みんなと同じ方法に疑問を持ち,別の方法を採用する
の2通りがあります.

1)が奏功するのは,何と言っても医師国家試験でしょう.
国家試験は,No.1.を競い合う試験ではなく,合格点をとることが必要な試験です.
もしかりに,10人中9人が間違う問題に対して,自分だけが正しい回答を選択したとしても,その問題が不適切問題として扱われる可能性もあります.このような試験の場合は,標準的な勉強をしている人たちをペースメーカーとして,その集団からなるべく外れないようなポジションどりをすることが重要になります.最先端の臨床で必要とされる知識と,国家試験を合格するのに必要な知識には若干のギャップが存在します.

しかし,世の中で必要な判断というのは,ほとんどが,2)であることがわかります.
たとえば,体型を維持したい!という願望があるなら
・飲み仲間が,2次会の後に,毎回ラーメンを食べているとしても,そこに参加するのは控えたほうが良いでしょう.

みんなと足並みをそろえて進めば大丈夫.という集団の行動原理は,ほとんどの場合,みんな一緒に落とし穴にはまる.というパターンが多い気がしています.