2017年8月3日木曜日

台湾,ダナン,ホーチミン

ただいま夏季休暇で台湾とベトナム(ダナン,ホーチミン)を訪問中です.
日本より暑い!!(当たり前ですね)

ホーチミンは,2008年にasia traveling fellowshipで訪問してから,約10年ぶりの訪問となりました.当時と比べると,都市がかなり発達しており,物価も上昇していました.日本と東南アジアの経済格差は,確実に縮小しているなと感じました.もちろん,日本を超えている国(シンガポール,中国など)もたくさんあると思います.

暑い!バイク多い!という感想がほとんどですが,突然のスコールにあい,ホテルのフロントで待ちぼうけをしている時にみかけた風景がとても印象的でした.

アジアではよく見かける,路上で食べ物を売っている人です.
普段,買うこともありませんし,全く気にかけないのですが,スコールで移動もできず,何気なく,売っているものを,こっそりと背後から観察してみました.

よくみると,おそらく家庭で作ってきたであろう,品物が,小さなショーケースに並んでいます.結構手の込んだ美味しそうな料理でした.調味料なども小さな入れ物に各種取りそろえてあります.スペースは小さいですが,とても清潔です.日中はとても暑いのですが,パラソルがあるので,影になっており,それなりに快適に過ごせそうです.何より,このオバちゃん,この商売でそろえた品物って,おそらく,商品を陳列するためのコンテナとパラソルだけですね.本当にたくましいなと思いました.

日本に住んでいると,私を含めて,いわゆるサラリーマン(毎日仕事をして,時給であったり,月給を受け取る職業)を多く見かけます.でも,台湾やベトナムに来てみると,マッサージ屋であったり,飲食店であったり,みんな小さなスペースを使って商売をしています.

実は,サラリーマンという,仕事をしてもしなくても,成果があってもなくても,一定の給料をもらえる仕事というのは,歴史上でみると,とても珍しい職業であると気づかされます.自給自足の生活,自分で物やサービスを人に売る仕事というのが,人間の原点なのかもしれません.

このオバちゃんの背中を見ながら,自分自身は,医師だけれでも,(このオバちゃんと同じ)小さな個人商店の店主である.という認識を忘れてはいけないな.と感じました.