2015年8月30日日曜日

多施設研究:オンラインデータベース入力率向上にむけた工夫

現在,整形外科における
オンラインデータベースに取り組んでいます.

最近では,知り合いの先生から,
講演としてお招き頂く機会が増えました.

オンラインデータベースとは?
・多施設研究を行うための登録をインターネット経由で行う方法

手術のデータベース管理について,
入力率を高めるためのコツ.

それは
・手術記録をオンラインデータベースで作ってしまう.
というもの.

実は,データベースに入力すべきことの大部分が,
手術記録に入力する事と重複しているのです.

以前は
・各人が作成した手術記録(デジタルデータ)を紙にプリント.台帳にはさむ.
・私が年末に台帳に挟まれた,紙の手術記録をもとに
 オンライン・データベースに入力

というステップをふんでいました.

ですが,デジタルデータを2回入力する.
というのが,とてもとても無駄.

そこで,
・手術記録を年末にデータベースに入力する.
のではなく,
・オンラインデータベースに入力すれば
 手術記録としてプリントできる.
というふうに視点を変えるのが重要だと気付きました.

手術記録を作らない人というのはほとんどいないと思いますので,
手術の日にデータベースに入力,プリントして手術台帳に挟む.
というふうにできれば,理想的.

また,年末にまとめて入力するとなると,
手術内容がデータベースに反映されるのが,常に1年後になってしまいますが,
この方法であれば,毎日最新のデータを参照できます.

スライドで説明



実際に,こんな感じで,簡単にプリントできます.
今後導入を考えている施設の先生方には,この方法が超おすすめ!

2015年8月28日金曜日

資本主義社会から評価経済社会へ

資本主義社会から評価経済社会へ

資本主義社会において,
・信頼や信用
を数値化したものが「お金」
逆に言うと,お金以外で,信頼を数値化できるものがなかった.
とも言えます.

今後,注目されている評価経済社会おいては,
「インターネット上に残される様々な個人活動のログ」
が信頼を数値化する助けになります.
・Facebookのイイね
とか
・TwitterのFollower数
を始めとして,それ以外にも
・ブログ
・楽天やアマゾンのレイティング
それこそ数えきれないようなインターネット上の活動が
信頼を蓄積するために重要のなってくる気がします.
これらは,インターネット上だけのやりとりではなく,
・インターネットオークションで,品物のやりとりをする.
・Airbnbでシェアルームに泊まる.
とった実生活とネットの評価は相互に影響を及ぼします.

今は,給料,貯金(借金)の金額,不動産含めた資産
にしか注目していない人が大半だと思いますが,
今後は,
「お金というのは信頼を数値化するための指標の一つにすぎず,
今後新たに出現してくる,インターネット上に信頼を記録する
サービス」
というものにも関心をもたないといけないのかもしれません.

そもそも,お金についても,最近はデジタル化されていて,
100万円の貯金が通帳に記載されているけど,
実際に100万円の紙幣を手にする機会というのは
少なくなっています.


参考図書





2015年8月27日木曜日

お金と信頼の関係


こちらの本に紹介されていた文章

20世紀に必要だった3Cは
Cush(お金)
Connection(人脈)
Competitiveness(競争力)

21世紀に必要な3Cは
Curiosity(好奇心)
Creativity(創造力)
そして Credibility(信用力)

20世紀は,人の信頼(信用)をはかるモノサシとして,
お金が一番強かった.
でも,信頼をはかる指標として
お金以外にもいろいろな方法が注目されるようになってきました.

先日Airbnbの記事にも書きましたが,
FacebookのイイねやTwitterのFollowerが,
信頼を表す指標として注目されています.

Airbnbで部屋を借りたい.
と申し込むと,オーナーがそれを認めるかどうか?
というプロセスにうつります.

Facebookのアカウントで,Airbnbにログインすると,
私のアカウントの下に表示される”私の友達の数” 
をみて,オーナーは部屋を貸すかどうか決める判断をします.

お金を払うから貸してよ.では部屋は借りれず,
SNSでの友達の数(信頼)
が無いと困ったことになる.
今後は信頼(信用)が今以上に価値を持つ時代になりそうです.

お金が通帳に数字として記録されるのと同様に
今後は,「自分の持つ信頼を,ログとして残していく.」
ことがとても重要になりそうです.

SNSとは関係なく,友達がたくさんいるよ.
というのはもちろん大切なのですが,
それを第三者(国内国外)に示すためには,
FacebookやTwitterを上手に使うのも大事ですね.



2015年8月26日水曜日

海外留学する価値

以前から少し相談にのったりしていた
後輩がアメリカに留学することになりました.
(ブログを開設する予定だそうで,また機会があればご紹介します)

アメリカに留学するとなると
年間500万円〜1200万円くらいは出費がかかるのではないかと
推測します.
(すむ場所にもよりますが.)


その間,医師としての収入が途絶えるので,
収入減と支出増を合わせると,相当な額の投資になるのは
間違いありません.

・金銭的な負担
・留学をするための職場での交渉
・留学に伴う様々な事務手続き
などを考えると,
「かなりかなり強い意思」
が無いと,留学を実現するのは難しいものかもしれません.

それでは,留学をするメリットって何なの?
と考えてみました.

私個人的な考えとしては,
・様々な価値観が世の中にはあることを体験すること
・自分の固定概念(価値観)を外的な要因で壊すこと
・自分の器を広げること
・人脈
などと考えます.

特に最初の3つがとても大切だと思います.
もちろん日本にずっと住んでいても,
少しずつ変化することはできますが,
短時間にしかも圧倒的な量の変化を起こせるのが留学のメリット.

特に若い時に,自分の中で,大きな変化を起こせたら,
その後の人生に与える影響は計り知れません.

自分のOSをアップグレードできる.
というのが,メリットかなと思います.

2015年8月18日火曜日

Airbnb(エアビーアンドビー)

9月のシルバーウィークにUCSFを訪問すべく,
B-1 VISA取得したり,UCSFへの提出書類を準備したり.
結構たいへんでした(汗)

そういえば,ホテル予約してなかった!
と気付き,Hotels.comで,病院(サンフランシスコ)近くのホテルの値段をチェック.
うーん.予想通りとはいえ,高い...
平日 ゲスト評価4〜5で,1泊あたりのホテル代金調べると
・1泊3万円未満のホテルは6件
・1泊3万円以上のホテルは64件!!!

いろんな考え方がありますが,この条件だと,安宿探すと,
かなり治安の悪い場所だったりするリスクが高そうです.

エリア毎に,だいたいの相場というのがありますから.

何か良い方法はないものか.と考えていていたところ,
最近チェックしている”整形外科医のブログ”に
Airbnbに関する情報が掲載されていて,
とてもユニークなサービスだなと思いました.

Airbnbというサイトについては,
まだ日本では聞き慣れない方も多いと思いますが,
Airbnbは,もともと
Airbedandbreakfast.com(bed and breakfast)という名前を
Airbnb.comに短縮したもので,
宿泊施設を貸したい人と借りたい人を結びつけるサイトです.

サンフランシスコで開始されたサービスのようですが,
すでに,日本語サイトもかなり充実しています.

なんと部屋だけでなく,お城を借りることも可能?!とのこと
さっそく,サンフランシスコで検索してみると,
結構な数の人が部屋を提供してくださっていることがわかりました.

でも,普通個人が部屋を提供すると聞くと
・到着してみたら,写真と違ってボロボロの部屋だった
・そもそもお金を振り込んで訪問したら,部屋が無かった.
などなど,リスクを一番に考えますよね.

また,オーナーサイドも
・部屋を善意で貸したら,中のものを盗まれた.壊された.
といったことも考えられます.

このサイトが上手く運営されているポイントとして
・ゲストと,部屋を提供しているオーナーに対して,実際に貸し借りした人たちがレイティング(点数付け)する

つまり,
・悪いことをすると,悪い点がつき,評判を一気に失う.
・たくさんの良い評価がついていると,信頼が高まる.
といったものを上手に利用しているんですね.

まだ,利用したことが無いので,なんとも言えませんが,
利用した人たちの感想を読んだうえで,推測すると
・一般のホテルに泊まることでは得られない,現地の人と交流がうまれる.

例えばですが,
ドイツに行って,現地の若者が提供している宿に泊まる.
→そこで仲良くなり,今度は,ドイツのオーナーさんが,自分の住む町に遊びに来る.

といったことも,わりと実現できそうです.
(最近では,FacebookやTwitterで,このあたりの結びつきは簡単になってますから)

他にも
・仕事をリタイアした日本のご夫婦が,子供が自立して不要になった部屋を海外の人に貸し出す.
→収入も得られるし,海外から来た人と英語でコミュニケーションをとる楽しみが得られる.

などなど.
今後,かなり一般化しそうなサービスだなと思いました.

てことで,思い切って,UCSF滞在の宿はAirbnbで予約してみることにしました.

後日報告予定です.お楽しみに.

2015年8月14日金曜日

医師のプレゼンテーション:極めつけのおすすめ本 

背筋がゾクゾクっとするような本には,
滅多にお目にかかれませんが,今日はそんな極めつけの本をご紹介.

↑電子書籍もあり↑

私がいつも楽しみにしている破天荒ブログに紹介されてました
破天荒を目指す整形外科医のブログ
エントリー ”プレゼンは「目線」で決まる”この本むちゃくちゃいい! 今年一押しプレゼンの本!
こちらのブログ主が,(かなりの熱量で)オススメ!とコメントされており,
即Kindleにダウンロードしました.

感想
過去に買ったプレゼンテーション系の本の中で,一番オススメ.

あまりに,本の内容に感銘を受けてしまい,
今週末に徳島で講演予定のスライドを今から,
全面見直しにかかります(笑)

この本の著者は,日本マイクロソフトの西脇資哲さん.
プレゼンテーションのスペシャリストです.

本の内容については,私が一言でまとめられる内容ではなく,
”とにかく読んでみてください”としか言えませんが
・他の本に書かれていない,新しい提案が豊富.←これ重要
・具体例が豊富.かつどれもインプレッシブ.
・とても読みやすい.(プレゼンの達人の本ですから当たり前ですね)

人は,目で見ているもの以外は,記憶に残らない.
というフレーズは本質をついています.

特に,おすすめする対象は,35歳以上のドクター.
これから,講演などをする機会がある方は,ぜひ一読を.
(もちろんプレゼンテーションは,年齢を問わず必要なスキルなので,
若い先生も読んでください〜若い時に身につけておくときっと役立つでしょう)

この本のすごいところは,テクニカルな内容が半分で,
後は,プレゼンテーションの本質に迫っているところ.

プレゼンテーションの目的は
相手の心を動かし,それをプレゼンターの意図する行動に結びつけること.

スライドを綺麗に整えたり,視線を誘導することは,そのための
手段と言えます.

この本は,「プレゼンの目的(本質)」,「それを効果的に成し遂げるための方法」についてバランスよく書かれています.

2015年8月13日木曜日

仕事の環境

仕事を決めるための要素として
優先順位は人それぞれだと思いますが
・仕事の内容,時間,休暇
・給料
・人間関係
・場所
などが大事でしょうか?

ですが,そもそも,全てが自分の希望どおり!という職場は,
かなりレアだと思われます.
・給料はこれくらいがいいな.
とか
・休暇はこれくらいほしいな.
と考えるのも大事ですが,実は,
「これとこれだけは,絶対やりたくない」
というNot to Doリストが大事かな?
と思います.

良い待遇(例えば給料が良い)には,人間慣れてしまい,
そのありがたみを痛感する機会は少ないものです.

ですが,自分にかなりストレスを与える内容については,日々悩むことになります.
(例)給料はそこそこでもいいけど,長期休暇は必ず取りたい.
という人にとって,休暇を与えてもらえないことはかなりのストレスに.

特に,「今の職場は,もう耐えられない.転職する」
と考えた時には,
・自分が絶対したくない領域
を細かくリストアップすべきですね.

今の職場には,案外,それらの"絶対したくない仕事"というのが無く
次の職場には,"絶対したくない仕事"がある.
という可能性については十分考えておいた方がいいですね.

逆に,
・絶対にしたくない仕事が無く
・今している仕事よりも,興味がわく職場
であれば,周りの目はあまり気にせず,新しい仕事を始めるのもよいかもしれません.

作業は分解して対処する

今回,UCSFへ手術見学に行く際,
・B-1 VISA取得
・教授の推薦状,病院から訪問許可証
・CV
・UCSFに提出すべき大量の書類
などを準備しました.

最初に,これ全て必要なのか...
と考えると,「なんか無理そう」と思えてしまいますね.

ですが,実はそれぞれの作業を最小単位まで分解してみると
たとえばVISAの書類ですと記載項目は,
名前,パスポート番号,住所,訪問目的...など
どれも大した内容ではありません.

時々,「ここには,何を記載したらいいんだろう」と悩む箇所もあります.
ですが,最近は,googleで調べる(ググる)と大体丁寧な説明のある
サイトにたどり着きます.

それに,最近では,VISA申請を代行してくれる業者もあるようです.
先輩が以前,留学した時に提出した書類一式をもらう.という方法も.
(だいたい,書くことって決まってますから)

こんなの無理だよ.と感じる作業は,
・まず分解してみて,一つ一つは大したことないことを知る.
・いきなり自分でしようとせず,「誰か手助けしてくれそうな人を探す」
というのが大事ですね.