2016年7月31日日曜日

チャレンジすることへのハードル

















ぱくたそ:OZPA


医師が未経験の領域にチャレンジすることについて
考えてみました.

医師になるまでの背景
・ほとんどの人が受験勉強を経験.詰め込み型の教育.
・正解のある試験でハイスコアを取れる人が集まる.

医師になってからのキャリア
・保険診療の中で,日々の診療を行う.
・内科であれば,ガイドラインを遵守して,
 過去の論文のレヴューを参照にして標準的な治療を行う.
・外科医についても,基本的には,上手な手術を見て,
 マネすることで技術を習得する.

特に手術について言えば,
・10回に1回100点を取れる手術.時に0点があり得る手術.
そのようなトライは,そもそもほとんど存在しません.
それよりは,
・100回やれば,98回は80点が取れる手術.
というものを目指している人がほとんどだと思います.
医療の性質からして,当然後者を医師は目指すべきだと思います.

ですが,医師という世界を離れて,
何か新しいことにチャレンジする場合は,
上記のプロセス全てが,邪魔をしてしまいます.

新しいことにチャレンジする際に,医師のマインドで考えると
・上手くいっている人がいたら,その人にやり方を教えてもらおう.
 (絶対失敗しないための正解がどこかにあるはず
・本を読んで調べてみよう
となります.

ですが,新しいチャレンジをする際には,
・自分なりの仮説を立てて,とにかくまずは経験してみる.
ことが重要かもしれません.

ずいぶん前にしくじり先生というテレビ番組で
堀江貴文さんがコペンハーゲンで開催された
アイアンマンレースに参戦するまでの経過が放映されていました.

ホリエモンのアイアンマンレース挑戦〜壮絶226kmの全記録〜

番組を拝見してまずびっくりしたのが,
えええ.そんな水泳のフォームで出ちゃうの?!
クロールで前に進もうとすると,まっすぐに泳げずに
コースからだんだん曲がっていってしまうのです.

でも,もっとビックリしたのが,そんな条件であっても,
スイム,バイク,フルマラソンをなんと,完走してしまったのです.

どんなことであっても,興味を持ったら,自分なりに仮説を立てて,
とにかくやってみることって,大切なんですね.

2016年7月30日土曜日

電子書籍と紙の書籍














ぱくたそ:白鳥片栗粉
ここ1年ほどは,Kindleで電子書籍を読む機会が圧倒的に
多くなりました.

電子書籍と紙の書籍についてメリット・デメリットについて考えていました.

1)携帯性
電子書籍の圧勝ですね.
昔は,出張で新幹線に乗るときは,
書籍を2〜3冊買って,読み終えたら捨てる.
という読み方をしていました.

ですが,最近では,読みたい本は,スマホのKindleに
ダウンロードして読むようになりました.

電子書籍であれば,100冊買っても重さゼロ.
さらに,読みたい時には,深夜でも購入できる.
というのは大きなメリット.

2)本の内容を流し読みする.
これは,紙の書籍が圧勝.
特に読み応えのある分厚い本を読んでいると,
スピードアップしたくなることがあります.
紙であれば,ペラペラとめくって,
興味があるところで,読書再開.
というのがやりやすいですが,電子書籍は,これが難しいです.
本屋で,たくさんの本の中から自分の読みたいものを探す際にも
紙の書籍のメリットが大きいですね.

3)蔵書
これは,電子書籍の圧勝.
紙の本の場合,自宅に置くスペースがなくて困ります.
ですが,電子書籍の場合,スペースはゼロ.
数年前に購入した本を,読みたくなった場合でも,
スペースを気にせず,読書を再開できます.

4)ハイライト機能
これも電子書籍の利点.
読書の途中で,気に入ったフレーズに
ハイライト(紙の書籍であれば蛍光ペンで色をつける作業)をつけます.
自分がハイライトした場所だけを後から
簡単に抽出可能.
この機能は,
・本の内容をブログに紹介するとき
・しばらくして読みなおすときに,ハイライトの部分だけを飛ばし読みできる.

5)友達に貸してあげる
これ,紙の書籍にしかできない大きなメリット.
ちょっと読んでみる?
と貸してあげることができます.
今の所電子書籍はこれができません.

ということで,今後も95%くらいは
電子書籍で本を読むと思うのですが,
時々紙の本が懐かしくなって,手に取ってしまいます.
紙の本をアマゾンで買ったら,
電子書籍はただでダウンロードできるようになれば,
より利便性が増すと思いますね.

Note: 人気記事(有料記事) Top 5
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30分早く仕事を終わらせるための7つの工夫 

2016年7月26日火曜日

組織におけるジョーカー













photo: ぱくたそ モデルOZPA

組織というのは,難しいもので
1)チームワークが抜群.みんな本音で語り合える.
と思っていたら,実は過剰な同調圧力が組織内に広がっていた.
なんてことがしばしばあります.

そうかと思えば,
2)古い体質で,コチコチに硬直していた組織に,
一人のジョーカーが現れることで,雰囲気が一変する.
なんてこともあります.

2)のような組織の内部には,
・このままではダメだ.なんとか雰囲気を変えないといけない.
という人達の熱量が長年蓄積されており,
そこに,一人のジョーカーが出現することで,人々の熱量が爆発して,
組織のカラーが一変することがあります.

組織のトップの立場として
・トラブルメーカーは排除したい.
・自分の指示に従順な人を周囲に置きたい.
と思うのは,人間として当然の判断だと思います.

ですが,1年や2年ではなく,10年以上の長い期間
クリエイティブで,生き生きとした組織を維持しようと思うと,
実は
・意欲に満ち溢れた異分子
をいかにして組織に取り込むか?
ということが重要なことだとわかります.

実際,トップの立場で考えると,非常にリスクのある
考え方ではありますが(笑)

逆に言えば,組織に求められる人材になるためには,
時々,”みんなを驚かせるような”,”組織の壁に穴をあけるような”
行動をあえてとってみる.
というのも,戦略としては重要な気がします.

そして,自分が組織の一員であり,
その組織を愛しているなら...

同調もいいけど,時には,組織内の異分子になって弾けてみよう!
Stay hungry, stay foolish.

2016年7月10日日曜日

巨人の肩にのる

”私がかなたを見渡せたのだとしたら,
それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです”
科学者 アイザック・ニュートンがロバート・フックに宛てた書簡より
(Wikipediaより引用)

新しい視点を得るために

1)過去の偉人の肩にのる
医学研究においては,過去の研究者たちが発見した内容を基礎として,
私たちは新しい研究を行います.
まさに,過去の巨人の肩に乗ることで私たちは
新しい視点を得ています.

2)現在の偉人の肩にのる
匠(たくみ)と呼ばれるような素晴らしい技術を持った外科医がいます.
そのような先生の手術を見学したり,
考え方を聞く機会はとても重要です.
まさに百聞は一見に如かず.
1日でその後の人生を変えるような視点を得ることも可能です.

実は,医学の世界に留まらず,世の中にはたくさんの巨人がいます.
しかも,巨人達は案外 ”自分がアプローチ可能な場所” に
住んでいます.

問題は,
”私達の視野が狭いと巨人の存在に気づかない” ということ.

”自分の目線”と”巨人の目線”
あまりに目線の高さが違うため,
巨人がそこに存在することにすら気づかない.

160cmと180cmの違いで,
人は嫉妬したり,議論を交わしたりしがちですが,
160cmと20m(巨人)の違いで,
議論をする機会はあまりありません.

幸運にも巨人の肩に乗る機会があれば.
普段とは全く違う,異次元の世界を感じられればいいなと思います.

2016年7月3日日曜日

日本骨折治療学会参加しました

普段あまり参加する事がなかった
日本骨折治療学会に参加する機会をいただきました.

今回参加したのは
骨盤骨折の治療について
・外傷医
・救急医
・脊椎外科医
3者のミッシングリンクを埋める
というとても興味深い企画でした.

この手の企画で最も難しいのが
座長の司会 です.
下手すると,
演者が自分の利点ばかり話して,お互いの議論がかみ合わない.
となりかねないため,私自身は,
座長の進行に注目していました.
結果として,とても上手に,良い雰囲気で進行されていました.

この手の話題では,何か一つの結論を出す.
というよりは,お互いの手の内を知り,
双方にとってパラダイムを変えるきっかけを
作ることが重要だな.と感じました.

そして,せっかく東京に行ったので,
学会終了後に
クリックモーメントを求めて企業訪問してきました.

株式会社 典雅
TENGAと書いた方がわかりやすいですね.

















今年に入ってから,

TENGA × Medical

という話題で,何度かメールのやり取りをしていました.
今回,念願かなって担当者の方と1時間近くの打ち合わせを行いました!

色々なアイディアを共有できました.
すぐに実現とはいかず,いろいろなハードルがありそうですが,
クリエイティブなお話ができて勉強になりました.