ぱくたそ:モデル ゆうせい
かれこれ10年近く勤務した大学病院について組織論から考察してみました.
1)勉強せざるをえない環境に身を置くことになる
大学病院では,専門性の高い病気の治療のために訪れる患者さんを相手に
診療しています.
当然,文献を参考にしたり,複数の診療科でディスカッションする機会も多く,
"勉強せざるをえない"環境に身を置くことになります.
これは,プレッシャーにもなりますが,日々の習慣として知識のアップデートが
なされていくという大きなメリットにもつながります.
また,様々な研究会が院内で定期開催されており,勉強する環境が整っています.
2)組織の新陳代謝が活発
・スタッフの入れ替え
・大学院生の卒業と入学
などがあり,人の入れ替えが定期的にあります.
サッカーや野球といったプロのスポーツチームを考えてみると分かりますが,
人の入れ替えが活発というのは,組織に活力を与えることが多いと思います.
3)いろいろなスペシャリストと出会える
大学病院の中には,医師,歯科医師をはじめとして,
日々の診療を支えるスペシャリストが数多くいます.
中には,とてもユニークな発想をしたり,特殊技能を持っている人もいたりして,
人と人の出会いにも貴重な価値があります.
4)とにかく色々なことを経験できる
私自身のキャリアについて考えてみると
・手術室移転に際して,手術機器購入に関われたこと
・医学生の教育係として経験を積めたこと
・学会運営に携わる機会を得たこと
・医局のホームページを作成させてもらえたこと
などなど.予期しない仕事に関われることは大きなメリット.
5)留学のチャンスが多い
過去,ドイツ,イタリア,アメリカ,ベトナム,韓国,香港といった国に
1週間〜3ヵ月程度の留学をさせていただきました.
留学のチャンスを得る.
というのは,大学病院に籍を置くことの最大のメリットかもしれません.
6)大学病院のスタッフという看板で仕事を得る.
・講演会に講師としてお招きいただく.
・学会の座長を経験できる.
などなど.アカデミックな仕事において大きなチャンスを得る機会が多いと思います.
こういった仕事を一生続ける.
というのも素晴らしいキャリアですが,
人生の中で,3年でも,5年でもいいので経験してみるというのは,
わりと面白いかな?と思う今日この頃でした.
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