2015年9月24日木曜日

UCSF留学:4日目 病院見学2日目

Dr. Amesの手術見学の予定でしたが,
手術が急遽キャンセルとなりました.
UCSFは,いくつか異なるエリアに病院がわかれています.
・Parnassus
・Mission bay
・General Hospital(GH)
があり,水谷先生が,車で
Mission bayとGHに連れて行ってくれました.

GHでは,Dr. Nagaoにお会いし,
サンフランシスコの救急体制について,
詳細なお話を聞くことができました.

GHは,Level one trauma centerということで,
24時間体制で救急を受け入れているそうです.

少し驚いたのが,重症な外傷に限らず,
開業医の先生から,紹介となるような,比較的軽症な方も
基本的に全て受け入れておられるそうです.

以前から,疑問に思っていたこととして,
「犯罪や薬物中毒にからんだ重症患者さんがどのような病院に運ばれるのか?」
というもの.
もちろん,無保険の人もその中には多くいるそうです.

救急搬入口で,説明を聞いているところに,
ちょうど,警察官に手錠をかけられた外傷患者さんが
搬送されました.

日本ではちょっとありえないようなシチュエーションですが,
病院の内部にも,現役警察官(銃も所持している)が何人もいて,
犯罪からみの患者さんも受け入れているようでした.

GHに所属しているドクターは,ほとんど全員
自分の専門領域以外に,外傷治療にもたずさわっているそうです.

搬送された患者さんの重症度に応じて,
ポケベルがなる仕組みで,
重症患者さんが搬送されると,
専門科のドクターやソーシャルワーカー,麻酔科などの
ポケベルがなり,5分以内に集合する仕組み.

2年前にワシントンHarborview medical centerを
訪問した時にも言われましたが,ソーシャルワーカーが
特にキーパーソンとなっているようです.

入院後の帰宅先の調整にかぎらず,
無保険者であれば,公的保険への加入手続きなどを,
短時間の間に完成させるそうです.

GHでは,10ある手術室のうち常時1室を救急対応のために
開けているそうで,緊急手術がいつでもできるようになっていました.

ですが,実は救急医療というのは,採算部門にはなりにくい構造があります.
・無保険者,犯罪者など,他の病院が受け入れをしない人が集まる.
・緊急対応のために,つねに手術室をあけておき,専門のドクターを待機させておく必要性がある.(効率は悪くなります.)

ですが,市民の最後の砦という意味合いがつよく
税金も投入されて,採算があうようになっているそうです.

GHの整形外科では,Cadaverを用いた
トレーニングも行っておられて,その辺りの情報もとても詳しく教えていただけました.

夜は,みんなで会食!

サンフランシスコでは,オイスター,メキシコ料理etc
様々な料理を楽しむ事ができます.

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