Photograph by By soartsyithurts (Flickr)
時々,英語論文の投稿先について相談を受けることがあるので,現時点での考えをまとめてみました.
脊椎の英語論文をどこに投稿するか?
(ケースレポート除く)
僕自身は,
1)まずはSPINEに投稿
Rejectされたら
2)European spine journalもしくはThe Spine Journal
European spine journalは,EuroSpineという学会に関連した雑誌
HPによると,「現時点でSPINEの次に高いImpact factor 1.96」らしいです.
The Spine Journalは,North American Spine Societyの雑誌
こちらのimpact factorは,3.29で,整形外科関連雑誌の中で,第3位とのこと.
(European spine journalの発表と矛盾しちゃってるけどww.)
SPINEが,アメリカ系の雑誌なので,目先を変えて,ヨーロッパ系の雑誌に投稿したいならEuropean spine journal.同じエリアを攻めるなら,The Spine Journalという感じ.
他にも
Journal of Neurosurgery: SPINE に投稿しても良いかもしれませんね.
それもRejectされたら
3) Journal of Spinal Disorders and Techniques
こちらは,SPINEと同じ系列の雑誌ですが,SPINEと比較すると新しい手術手技(Technical note)なんかが掲載されやすい印象です.
それもダメなら
4) Journal of orthopaedic science(JOS)
言わずと知れた,日本整形外科学会の英文雑誌
特に,日本人の疫学や治療成績については,できるだけ,JOSに投稿するようにしています.
僕自身は,過去に,日本人の脊髄損傷患者のDVTを調べた論文を投稿してAcceptされました.
それでもダメなら(この辺りから,投稿先を選ぶのに苦労しますね)
5) Archives of Orthopaedic and Trauma Surgery
Acta Neurochir (Wien)
Acta Medica Okayama
Acta Medica Okayamaは,岡山大学医学部の英文誌です.impact factorもあります. おまけに,過去の論文はフリーでPDFを手に入れることができるのです.
6)それでもだめなら
Asian spine journal
Journal of Korean Society of Spine Surgery
Global Spine Journal
このあたりの雑誌は,まだimpact factorが無いかも.
でも,将来的には,すばらしい雑誌に成長する可能性もありますね.
最後にケースレポートについて
投稿しようと思う雑誌をPubmedで検索する際に,
"case report"をあわせて検索します.
そして,年間何本のケースレポートが掲載されているか調べてみましょう.
当然,年間に掲載されている本数が多いほうが,有利ですよね.
さらに,ケースレポートの場合は,投稿先を整形外科系の雑誌に限定せず,RadiologyやSkeletal Radiologyといった,放射線科の雑誌に投稿してみるのもいいですね.
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