2016年4月17日日曜日

均質化するリスクと飛び出すリスク

時代に応じたリスク管理が必要になるというお話

高度経済成長時代(終身雇用制)
・"均質化すること"がリスク管理として有効だった時代
社会全体が成長しているわけですから,
あえて安定した会社から飛び出すリスクをとる必要はありません.

目立つより,協調性を持つ事が重要で
"周囲と同じように行動するのが吉"

経済が安定して成長するという前提であれば,
同じ環境で,長く続ける事こそ重要.
ですから,みんなと違うことにあえてトライして,
失敗する事にメリットはありません.

でも,時代が大きく変わってしまいました

・みんなと同じ仕事をすること
・一つの仕事だけを長く続けること
・指示された事だけをすること
これらは,今の時代では大きなリスクとなってしまいました.

これからの10年は,時代の大きな変換点になる気がします.
・資本主義社会から新しい価値観への移行期
・人工知能をはじめとする新しい技術に伴って,人間に求められる仕事の質が変わる

そして,
・だれがやっても,ほぼ同じような結果が得られる仕事
・高給な仕事
というのは,イノベーションのターゲットになりやすいです.
(機械やより安く雇える人に代替えしてしまう)
今の時代は,
世界中のどこかで,"合理的なシステム"が発明されたとすると,
日本まで持ってくるのに,数年しかかかりません.

でも,
10年後の社会に求められる仕事を正確に予想するのは相当難しい.

ですから,
・何を選択すれば正解か?
という問いは,無意味な気がします.

・多様性を認め,変化し続けること
でしか,リスクを管理する事ができそうにありません.
そして,何が成功するか予想するのが難しいのであれば,
・複数の選択肢を常にトライし続ける事 も大切.

これからの医師に必要なのは
・仕事のスタイルを柔軟に変化できる能力
・多様性を持つ事
・複数の専門領域を持つ事
かもしれません.






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