2017年5月27日土曜日

労働者と資本家 part 1

自分がお金を手に入れるための手段が「職場で働く」という一択の人は,労働者としての人生を歩んでいます.ここで,仕事の内容の良し悪し?については,今回は言及しません.働いて,自分のスキルを世の中のために使って,その対価としてお金をもらうというのは,素晴らしいことである.私自身心からそう思います.

働く場所が1箇所であったり,複数であったり.給与所得が2000万円を超えるような人もいれば,自分が思うほどの給与所得を得られていない人もいるでしょう.ですが,資本主義の世界においては,「働いて給与を得る」という”労働者の立場”を地道に続けることで,富裕層に達することは用意ではありません.特に,医師と専業主婦という組み合わせだと,累進課税という大きな壁が立ちはだかります.国は,税金や社会保険料を労働者から惜しみなく徴収します.

お金を手に入れるための手段は,「職場で働く」という一択ではありません.貯金して利息を得る,株式,債権,不動産はもとより,自分でビジネスを作るという方法もあります.ここでは列記しきれないくらい,お金を手に入れるための方法は世の中にたくさん存在します.

資本家の立場から,労働者をみると,「労働者の時間を手に入れて,給与を支給する」関係と言い換えることもできるでしょう.資本家がえらくて,労働者の地位が低いわけではありません.ですが,時間とお金を交換する関係であることは忘れてはならない事実です.資本家は,必要な労働力をお金で買い,収益をあげて,それを再投資するという循環で利益をあげることが可能です.

労働者は,税金や社会保険料を天引きされ,残りを給与として手に入れ,生活に必要なものを買います.自分の欲しいものをたくさん買って,必要なものが買えない場合は,さらに自分の時間を投入して,それに見合った所得をえることになります.給与で購入できない大きな買い物をする場合はローンを組みます.当然金利に相当する金額を支払うために,よりいっそう労働時間を増やすという循環になります.

労働者である限り,給与を得るためには,自らの時間を他人に与え続ける必要があります. 明日のPart 2に続きます.