2017年5月6日土曜日

英語のスキル向上 Part 2 英語をしゃべる

前回英語のリスニングについて紹介しました.
今回は,英語をしゃべるということにフォーカスしてみます.

まず,大前提として
1.習得の容易さは医学英語>>日常英会話
2.仕事に役立つ?のも医学英語>>日常英会話

日本人医師が英語をしゃべる.それを外国の人が聞く(聞きたいと思う)シチュエーションは
・国際学会での一般口演,講演
・外国人に手術のレクチャーする(キャダバー,実際の手術)

そこを目標とするのであれば,「医学英語に特化した勉強法」が最もコスパが良いです.
上記の1については,意外に思われるかもしれませんが,事実です.
私は,「英語で椎弓根スクリューの挿入方法」を説明することはできますが,「逆上がり」を英語で説明することはできません.日常英会話は守備範囲がとてつもなく広いですが,医学英語は,それほど広くありません.さらには,専門医になる頃には,technical termについては,多くの医師が理解しているはずですから.

先日の英語のリスニングで,「教材はなんでも良い」と言いましたが,英語をしゃべることをセットで考えるなら,医学英語(自分の専門領域がベター)を聞き続けることのが最短コースです.同じ教材を聞き続けて,時々聞いている内容を,ブツブツと小声で喋ってみると英語をしゃべる練習にもなります(シャドーイングと言うそうです).

英会話のレッスンをゴルフコースのラウンド(相手のいる実践)とすると,シャドーイングは,打ちっぱなしの練習(一人でできる)だと思います.

最後に,上記以外に英語が必要となるシチュエーションとして,長期の留学が挙げられます.ここでは,もちろん医学英語と同様に日常英会話も必要になりますね.

次回は,英会話のレッスンについて.