2017年5月28日日曜日

労働者と資本家 part 2

昨日,労働者である限り,給与を得るためには,自らの時間を他人に与え続ける必要があることを述べました.

最近,「自由に生きること」について考えます.色々な定義があると思いますが,私の場合は,「経済的な自由」というのは,最近いつも考えているテーマです.(もちろん,家族,健康なども重要なファクターです)経済的な自由を手に入れない限りは,何歳になっても,労働者として雇用され,自分の時間を人のために提供し続ける人生を歩むことになるでしょう.とても厳しい話ですが,現実です.「今は,自分の意思で労働者として雇用される立場を選んでいるけれど,嫌ならいつでも辞めることができる」という選択肢を得ることが「経済的な自由を手に入れる」というゴールです.これを「ラットレースから抜け出す」と表現する人もいます.

それでは,労働者という立場から抜け出して,「経済的な自由を手に入れる」ために必要なアクションとは?

基本的な指針としては,「資本家として収入を得るための手段」を手に入れることです.そのためは,できるだけ若いうちに種銭とよばれるお金を貯める必要があります.その種銭をつかって,株式や不動産を購入したり,スモールビジネスに取り組むことで,資産を拡大する必要があります.労働者として「自分の時間を人に与えて収入を得る」という手段を維持しつつ,それ以外に「資本家として人の時間を使って収入を得る」という手段を手に入れることです.

一般的に,医師のご家庭であれば,結婚して,長男(長女)が小学校の高学年にすすむ頃になると,子供の教育にかなりのお金が必要となります.お子さんが多いご家庭であれば,なおさらです.この時期に,マイホームをローンで購入すると,資本家として生きるための種銭を確保することが非常に難しくなります.(マイホームをローンで購入した場合は,ローンを早期に支払い終えることで,金利の支払いを少しでも抑えることが経済合理的な行動となります)

若い医師へのメッセージとして
・若い頃に自分の成長への投資はすべきだと思いますが,地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの (例:高級外車、高級家具など)にお金を浪費せずに,投資に使うことのできる種銭を貯める

・種銭をもとにして,資本家としてお金を稼ぐ手段を複数見つける.医師の場合,今のところ給与所得が安定しているので,若い頃の失敗は許容しやすいです.資本家としてお金をあやつる経験をたくさんしておく.

・そうはいっても,医師の場合,経済的な自由を獲得するまでは,労働者としての給与所得が圧倒的に大切になるので,医師を続けられなくなるリスクは極力排除する(過労による精神の崩壊など).

このあたりのことを若い頃から実践し,情報発信されているのが,下記のブログ.必読ですよ.
整形外科医のゆるいブログ
整形外科医のブログ

この本にも若いうちに目を通しておきましょう.