2012年8月25日土曜日

work shiftを読んで外科医の立場で考えたこと

Work shift p42
世界にいくつかあるイノベーションの「集積地(クラスター)」に,きわめて有能な人材や教育レベルの高い人材が集中しはじめている.

というフレーズが気になりました.

これから先の未来を,外科医の立場で予想してみると.

1)今まで以上に,人材の移動が,国籍を問わず簡単になる.
例えば,アジアのある国が
英語がしゃべれて,高いスキルのある外科医を募集したとします.
その国で全ての医療行為を行えるライセンスを与えて,適切な給料を保証したとします.
すると,日本,韓国,オーストラリアなどから優秀な人材を集めることができるかもしれません.

誰にもまけない高い技術を持つ人の市場は,今後,まさにグローバルなものになるかもしれません.
さらに過程の話ですが,グローバルに高い専門スキルを有する人を管理するチームが作れたら,
「今週○○という国で難しい手術をするから,香港と韓国から,この人を派遣して.」
みたいな事が可能になるのかも,

もしくは,
あるアジアの国に,高いスキルをもった医者と最新鋭の設備をそなえた病院を作る.
世界中から,富裕層がそこに集まって,世界一の手術を受ける.
みたいな.
実際,インドにはそのような病院がすでにいくつかあるみたいですし.

2)逆に,一部の医師の仕事は消滅するかも.
例えば,24時間,放射線の読影(CTやMRIをみて,診断などをつける仕事)をしてくれるアジアの企業が出現したとします.
そこには,数十名の放射線科医が常駐し,世界中から送られてきた画像をみて,所見を返すという仕事をしてくれるとしたら.

医師は,画像検査をオーダーして,できた画像をサーバーに送ると,所見がすぐに帰ってくる.
そして,異常があったら,大きな病院を紹介する.
(これなら,医師でなくてもできそうですが.)

放射線科医を集めて,所見を送る会社自体は,そのシステムの使用料を各病院に請求する.

などなど.
しばらく,Work shiftの感想などをブログに書かさせいただきます!



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