毎年,手術後の検診にこられる患者さんがいます.
その方は,もともと,
"居合の達人(現在5段とのこと)"
とはお聞きしていました.
もちろん仕事はリタイアされています.
2年ほど前に受診された際,
"ボランティアで刀の展示場の手伝いをしています"
とおっしゃられていました.
ボランティアとはいえ,たくさん訪れる来場者に
刀の由来や魅力
を伝えるためには色々と勉強する必要があります.
時には,自分より刀について詳しい来場者もいるようで,
ますます勉強する意欲がわいてくるそうです.
その刀が使われていた時代背景を勉強するうちに
日本史についても,かなり詳しくなったそうです.
今年受診された際は,
"外国人に刀の魅力を伝えるために,英語の勉強をしています"
とおっしゃられていました.
少し見せてもらった,ノートには,
刀の説明を英語で書き,各単語には,発音記号がびっしりと
書かれていました.
診察の終わり際に
"英語はなかなか難しいですね."
と謙遜されていました.
でも,そのノートをみるかぎりは,
その方がとても丁寧に,流暢に英語を話している姿が
容易に想像できました.
自分が本当に好きなこと
というのは,どこまで追求しても終わりはなく,
いつまでも学ぶ事があります.
そこから波及していくことも多く,
"仕事以外に一流の趣味を持つこと"の大切さ
について考えさせられました.
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