2011年7月30日土曜日

国際学会に参加する意味


flickr by neloqua
先日,IMASTという国際学会に参加するため,デンマークに行ってきました.

そこで,印象的だった出来事をいくつか紹介します.

1)国際学会で出会える人脈について
これは,以前から強調していることですが,同じ人物と出会った時の印象が,国内の学会と,海外ではえらく違います.
もちろん,海外の学会の方が,インパクトが相当大きいです.
今回の学会は,脊椎外科の中でも,変形矯正という分野の学会だったのですが,この学会に参加している日本人同士で,すでに国内のmulticenter studyの構想が練られていた様子です.
他にも,CSRS-AP(CSRSというアメリカの学会の,Asia Pacificバージョン)のfunding memberは,CSRSの会員から選ばれたという話も以前耳にしたことがあります.
海外の学会に参加していない場合,そのような事がすすんでいる事も知らないままだし,土俵に上がることすらできません.
逆に言うと,国際学会に参加する事は,かなり,費用対効果が大きいんだなあと.
迷ったら,参加すべし.迷わなくても参加すべし.ですね.
参加しないとわからない事が本当に多いです.

2)演題が通ったら,海外の学会に参加する??
多くの病院で,学会参加の条件として,「演題が通ること」だと思います.
この考え方,正しいんでしょうか?
以前勤務していた病院の部長が,「演題が通らなくてもいいから,1年に1度は一流の国際学会に参加しなさい」と,皆に話していました.

さらに,先日参加したIMASTでお会いした先生からも,「海外一流学会は,native speakerにとっても,採択率が10%だよ.演題が通らなかったら,参加しないというのでは,いつまでたっても参加できないよ」といわれました.
つまり,演題がとおる学会ばかり探していたのではだめだということ.
参加して,その場の空気を感じて,そこで出会う人と人脈を築くのが最も重要.

アメリカ整形外科学会(AAOS)や,自分が専門とする領域のトップクラスの学会には,ぜひ一度参加してみてください.
といいつつ,AAOSにはまだ参加したことないんだよね.
今年はAO Spine のCSM study出させていただいたので,なんとしても参加したい.

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