2011年10月26日水曜日

英語論文書くときの注意事項

Rejectされ続けているお前が書くな.
と言われそうですが,遠慮無く書いておきましょう~

最近,後輩の論文をチェックする機会が時々あったので,間違いやすい点を書いておきます.

1)結論は段落の先頭に書く
これは,いろいろな本に書いてありますが,日本語の論文と一番大きく違うところですね.
でも,結論を最初に言うというのは,なれると結構便利.

2)できるだけ略語は使わない.
略語はできるだけ使わないのが原則.
時々,1回しかでてこない表現を略語にしている人がいますが,それはダメなのよ.
略語にする場合も,オリジナルの略語ではなく,他の論文でも使用されているような一般的な略語を使いましょう.

3)文章は左詰め,ダブルスペースで.
Wordで文章を書くと,両端揃えになっています.
英語で書く時は,左詰めにしましょう.

double spaceという単語を初めて聞いた時は
「なんのこと?」
となりました.
意味は,なんてことはない,1行あける.てこと.
Wordで行間を設定することができるので,それでOK.

4)引用文献のスタイルは,投稿する雑誌の方法に準じる
引用文献は,論文に登場した順番に書くものと,著者の苗字をアルファベット順にならべる方法があります.
もちろん,投稿する雑誌に準じた体裁にしましょう.
その他,著者をすべて記載する雑誌もあれば,3名まで載せて,あとはet al.にする雑誌もあるよん.

ここを適当にすると,私のように,Reviewerのチェックに回される前にやり直しになってしまいます.

5)論文落とされてもへこまない.
論文落とされたらへこみますよね.ふつう.
でも,初めて投稿した論文がAcceptされるなんて,よっぽどの幸運.
普通は,落ちますよ.
でも,ダメ元で,最初はぜひ一流誌に投稿して,その壁の高さを感じてみてください.
そして,できれば,2報目,3報目と何度もトライしてみましょう.
僕の場合も,落選,落選,落選で,多少へこんだりしますが,そんな時はおいしい物食べて忘れましょう.

6)タイトルとAbstractは,指導医と必ずチェックを.
たぶんですが,忙しいReviewerは,この2つがしょぼいと,論文本文を読まないと思います.
足切りと考えてもよいでしょう.
特に,Abstractは,論文の内容が凝縮された個所なので,最も力をそそぐべきところです.
といっても,論文本文に書かれていない事は書けないので,論文からコピペすることになりますが.

おすすめの本も紹介しておくので,興味ある人は一度チェックを.






編集後記
産婦人科バミュ先生のブログが素晴らしかったので紹介
父親になりかけの産婦人科医 1

3.11の震災の時にTwitterでバミュ先生が,つぶやいていた時に知りました.
その時のつぶやきが,個人的にすごく心に響きました.
この先生の文章は,心にしみます.
現在NYで活躍中ですよ.

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