頚椎・腰椎疾患に関しては,
JOACMEQとBPEQという患者立脚型アンケート
を使用するのが一般的になってきました.
以前から,これらのアンケートを
iPadで効率的に取得する方法について
話題にしてきました.
iPadを医療用アンケートとして使用する
自分たちは,
Momongaというオンラインサービスを
利用して,iPadアンケートを実施しています.
でも,
"JOAの公式アプリがあればいいのに"
とずーっと考えていました.
ところが,iPad用のJOAの公式アプリ(CMEQ, BPEQ)がすでに公開されていることに
今日気づきました(驚).
このアプリはiPad専用アプリのようです.
iPadをお持ちの先生であれば,Appストアから無料でダウンロードできます.
ただし,初回アプリ利用時にJOA会員にのみ告知されている
パスワードを入れる必要があります.
(パスワードについては,JOAサイトの会員専用ページにアクセスすれば簡単に手にはいります.)
とても見やすく,使いやすい画面ですから,
今後iPadを利用して,CMEQやBPEQを利用したい先生にとっては
検討してみる価値大です.
自分たちが今行っているMomongaアンケートと比較してみると
JOAアプリ
・保存先はPCのiTunes(パソコンに接続することでデータを移行する)
Momonga
・保存先はクラウド
この点において言えば,
Momongaの方は,多施設でデータ管理する際は,メリットが大きいかも.
無線でデータが飛ばせるから,iPadを特定のPCにつなぐ必要ありません.
iPadが離れた場所にあっても,複数あっても,データ管理ができます.
逆に,脊椎外科医が一人の病院で,アンケートを取得するなら,
JOAアプリの方が,圧倒的に良さそうです.
自分の外来に来る人にiPadでアンケートをとり,あとでまとめて集計する
という目的なら,公式アプリに分がありそうです.
・過去の結果と,今回の結果を比較して,患者さんにフィードバックする
この点に関して言えば,JOA公式アプリの圧勝ですね.
・1人の患者さんから複数のアンケートを一気に取得する
この点に関しては,Momongaで利用するのがメリット大
実際のケースとしては,
腰椎疾患には,JOA CMEQとBS-POP(患者用)を同時に取得したい.
といったニーズに対して,残念ながら公式アプリでは対応が難しいです.
ですが,Momongaの方であれば,
JOA CMEQとBS-POP(患者用)を全て一つのアンケートとして
登録しておけば,複数のアンケートを取得可能になります.
・自分たちでクラウドのアンケートサービスを使って独自にアンケートを作成する
・公式アプリを使う
それぞれにメリットがありますから,各施設で検討してみたら良いと思います.