写真:ぱくたそ 大川竜弥・ゆうせい
医師のキャリア革命を主催したあと,
色々と感じたことがあったので,
しばらく記事にしたいと思います.(書籍化するかもしれないのでww)
まず,今回のメインテーマでもあった,
・経済的な自由獲得について.
自分の過去の行動を振り返ってみて,
大変恥ずかしながら,
経済的な安定= 借金せずに毎月すごせること.
と考えていた時期がありました.
もちろん,老後の資産って大事だよね.と,
頭の片隅では考えているのですが,
日々の生活の中で99%は,上記のように考えて行動していました.
セミナー主催にあたり,読書量をふやしました.
そこで出会った本
橘玲著書 臆病者のための億万長者入門
この本の冒頭に書かれているフレーズ
①総資本=人的資本+金融資本
②金融資本=金融資産+不動産+年金資産+相続財産など
市場経済で私たちがお金を手にする方法は,実は2しかない.
ひとつは,働いてお金を稼ぐこと.この「働くちから」が,人的資本で,
それを労働市場に投資することで,富(賃金)を得る.
もうひとつは,金融資本を運用して,お金を稼ぐこと.
私たち医師は,人的資本だけに頼ることで,
定年まで過ごすことができました.(今後どうなるかはわかりません)
そのため,金融資本を運用して,お金を稼ぐことについては,
知識も経験もゼロ.
という人も多いかと思います(過去の私含めて).
しかし,著者は重要な点を指摘します.
・老後は誰もがひとりの投資家である.
20歳代のポートフォリオ=人的資本(95%)+金融資本(5%)
若い時は,自分が将来働いて稼ぐ力がほとんどで,金融資本はわずか.
ですが,
60代のポートフォリオ=
人的資本(10%)+金融資本(30%)+不動産(30%)+年金資産(30%)
現在,定年退職後の医師もパートタイムの仕事を続けることで
賃金を得ることが可能でしょう.
ですが,私たちが60歳になった時に,果たして労働賃金を得られる
環境かどうかは誰にもわかりません.
(この点に関して,個人的には,医師のキャリアも二極化して,
80歳まで働き続ける人と60歳を待たずにリタイアを余儀なるされる
人にわかれると考えています.)
そして,人的資本が0%になる.
つまり,労働賃金をもらえなくなった(リタイア)後は,
労働市場から富を得ることはできなくなり,
・(年金を含む)金融資本の運用だけで,生活することになる.
老後は誰もがひとりの投資家なのだ.
ここに,
すべての日本人が「投資」を学ばなければならない理由がある.
と著者は指摘します.
全くの正論だと思いました.
リタイアするその日まで,
医師としての仕事に100% のエフォートを配分する.
そのこと自体の是非はおいといて.
・リタイアした時に自分が運用できる金融資本はどれほどあるのか?
→経済的な安定= 借金せずに毎月すごせること.
(給料日前には,先月の給与がすべてなくなっている状態)
と考えて働き続けた場合,金融資本はほとんど無い状態です.
・その金融資本を自分と家族のために,適切なリスクをとりつつ運用できるのか?
→リタイアまで資産運用について考えたこともなく,経験もない.
というのは,医学部6年間で,勉強も実習も一切せずに医師になるのと同義ですね.
人生は,
・人的資本に頼る時期と
・金融資本の運用に頼る時期
があることは,すべての医師が知っておくべき,Liberal Artsだと思うのです.
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