2010年10月16日土曜日

ミラノ留学:今日はLamartina復帰でした.

ボナセーラ!
今日は,20時過ぎまでオペがあったので,少々つかれました(笑)
午前はBassani先生の手術でした.
Bassani先生が,今日,ふと,「自分は1年間解剖医をしてたんだよ.」とおっしゃられました.
それで,あれだけ解剖を大切にしなさいとおっしゃられてたんですね!
謎がとけて,すっきりしました.
おまけに,今日は,Re-opeの仙骨にフリーハンドでスクリューを一発で挿入した時は,おもわず
Sugi「Great!」といってしまいました.

僕は,LamartinaのFellowだったのですが,いろいろ教えてくださったBassani先生には感謝です.
日本でも,何度か講演された事のあるそうで,これからも,ご縁を大切にしたいと思います.

そして,あのLamartina先生も,午後から復帰.
いきなり,怒鳴りまくってましたよん,
午前の手術で,いろんな人の会話にLamarnitaという単語が聞こえたので,なんとなくそんな予感はしてました.

今日は,人が少なかったので,いろいろ手術中にさせてもらったよ.
先日までは.
吸引(煙を吸う係)
筋こうで引く
吸引(血液)
までは,してました.

今日は,タイミングを見計らって.
バイポーラーで止血.
スクリューを1本挿入.
筋膜と皮膚の縫合.
まで,させてもらいました.

まあ,日本では毎日している事ですが,イタリアでさせてもらえたのは,ちょっとはうれしいですね.
先日のブログにコメントをいただいた,のりのり先生のいるアメリカでは,資格がないと手洗いも難しいとのこと.
そのあたりは,ヨーロッパは少しゆるく,結構いろいろさせてもらえます.

ていいますか,実はもっとびっくりした事があります.
インプラントのメーカーさんが,手洗いをします.
そして,吸引したり,止血したり,時にはハンマーで器具を打ち込んだり(驚).

以前から,インプラントのメーカーさんが手術したら,上手になるのでは?と思ってたのですが,それは本当でした.
あと少しで,挿入できそうなロッドを,ハンマーで叩き込んだりする様は,「やっぱり器械をしりつくしているなあ」と感心しますね.
それに,自分の会社の機器の弱点も,手術に参加したらわかるんじゃないかなあ.
まあ日本ではあり得ませんけどねえ(笑).

でも,長時間の変形矯正の手術が終わって,イタリアのドクター,インプラントのメーカーさん達といっしょに,
「あそこを,最初にもっとこうすれば,良かったなあ」とか話あうのは,何かスポーツや音楽と同じように,
言葉を超えた共感がもてて,楽しいなあと感じました.
特に,疲れた時や,ここで頑張らないと,と言う正念場では,本当に言葉無しでいろいろコミュニケーションできるから不思議です.

もちろん女のメーカーさんでも,ハンマーつかったりして,男前です.ブラボー!
いろんな意味で,自由な国イタリアです.

編集後記
今日から,宿泊施設に暖房が入りました.温かい!

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