2017年11月1日水曜日

整形外科:オススメの術中側面透視カバー

整形外科手術では,術中に正面像,側面像の透視を見る機会が多いと思います.

正面は良いのですが,側面を見ようと思うと,不潔なエリアにあった管球が術野に近づいてきますね.側面像をみるたびに,シーツを交換している施設もあるかと.

(逆に回転させると,C-armの弧の部分が術野にかぶさり,ワーキングスペースが制限されます.)

脊椎手術は,最近は経皮的にスクリュー挿入を行うことが多く,2方向の透視をみながらスクリューを挿入します.側面を見るたびに,「術野が不潔になりそうで嫌だな...」とストレスを感じていました.

先日,村中医療器の
TIDIアーマー
という透視カバーを利用したところ,とても使い勝手が良かったです.
(上のイラストは,TIDIアーマーを使用しているイラスト.)

お値段もまずまず.12セット 12万円


動画の1分45秒をみれば,雰囲気がわかります.

完成品をみると,「だれでも作れそうな品物だな」と思いますが,結構,面白いアイディアの製品です.側面透視を撮像している間,ビニールの端を持つ必要がないのです(薄いアルミのフレームがあり,手をはなしても自立しています).

動画は,下肢手術で利用しています.
私は脊椎手術で使ってみましたが,全く問題なく使えましたよ.