2018年10月8日月曜日

時間が通貨の代わりになる?

先日,Amazon prime videoで
In Time という映画を見ました.(2018/10/08現在.プライム会員なら無料でみれます.)


この映画は設定が面白くて
自分の持つ時間(余命)が通貨の代わりになります.そのため,例えばバスに乗る際には,自分の余命2時間で支払い,工場で労働すると20時間分の時間(余命)が支払われるという設定.

映画のCMから抜粋
全ての人類は25歳で成長が止まる
 時間が通貨の代わりになる
 貧しい者の余命23時間
 裕福な者の余命100年

それぞれの人の前腕には残りの余命が常に表示されています.
主人公は,貧困地区で生活しているため,当初は,余命が常に24時間未満という生活.
常に働き続けることで,余命を増やす努力をしますが,いつもギリギリです.
そして,当然ですが,この前腕の時間(余命)がゼロになると,その場で死んでしまうという設定です.

大富豪の中には,"Over a century"と呼ばれる余命(100年以上)を持つ者もいます.
セレブの住む高級住宅地に入るためには,高速道路の料金所のようなゲートで,「余命数ヵ月分をお支払いください」と言われます.つまり,貧困地区で生活する者は,セレブの住むエリアには入ることすらできません.

この「時間(余命)」を「通貨」として生活するというのは,非常にリアリティのある設定だなと感じました.

私達が生活するリアルワールドにおいても
お金を得るための手段 = 労働(自分の時間)
であるとすれば,自分が毎日働いて限りは,お金がもらえて生活ができる(生きながらえる).でも,働けなくなったら,お金がもらえなくなり,貯金が尽きたら生活が成り立たなくなる(映画の設定では通貨=余命なので,その場で死亡).

労働から得られる対価>生活費
であるとすれば,貯金ができる(映画の設定であれば余命がのびる)わけです.

ですが,この映画は非常にリアリティがあり
単純労働者に支払われるお金は,貯金(余命)が増える設定にはなっていません.常にギリギリの状態です.
そして,昨日までは,余命1時間で乗れていたバスが,今日からは余命2時間に値上がりしたりするわけです(価格は政府がコントロールしている).

考えさせられる映画だったので,紹介してみました.


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