論文は,【対象および方法】→【結果】→【考察】→【はじめに】の順番で
書くのが良いと思っています.
【はじめに】は,論文全体の内容を把握しておく必要がありますし,
これまでの論文で明らかになっていること,いないことも
理解しておかなければならないので,意外と書くのが難しいです.
そして,何をかけばいいのかが,思いつかないことも多々あります.
そこで,有効なテクニックが,「キーワードおもいつき羅列法」です.
これは,論文以外にもさまざまな文章を書くときに役にたつ方法です.
(例)椎体形成に関する論文を書く
方法1まず,椎体形成についておもいつくことをとにかく書きまくります.
順序など適当でよいです.
試しにしてみると
椎体形成,PMMA,圧迫骨折,高齢者,今後増加,疼痛の緩和,麻痺に対する効果は?
日本ではまだ認可されていない,熱がでる,隣接椎体の骨折,脊柱にでると麻痺になる,
血管内に入ると死亡例も報告,手軽,局所麻酔でしたり全身麻酔でしたり,
特殊なデバイスを使用している人もいる,何椎体までできるのか?,
もともとはギプスまいていた,早期離床
だいたい3分くらいでできます.
そして次にこのキーワードをいくつかのカテゴリーにわけます.
1.社会現象
高齢者,今後増加,もともとはギプスまいていた,早期離床
2.適応
圧迫骨折,疼痛の緩和,麻痺に対する効果は?
日本ではまだ認可されていない,
3.合併症
熱がでる,隣接椎体の骨折,脊柱にでると麻痺になる,
血管内に入ると死亡例も報告,
4.手技
手軽,局所麻酔でしたり全身麻酔でしたり,
特殊なデバイスを使用している人もいる,何椎体までできるのか?
そして,それぞれをもう少し読みやすい文章に変えます.
1.社会現象
高齢者,今後増加,もともとはギプスまいていた,早期離床
(例)日本においては,高齢化社会の到来により,脊椎圧迫骨折を
有する患者数は今後も増加していくことが予想される.高齢者に
生じる脊椎骨折の治療においては,寝たきりにならないよう,
早期離床をすすめることが重要である. 以前は,ギプスでの治療が一般的で
あったが,椎体形成を行うことは,早期離床にも有用である.
2.適応
圧迫骨折,疼痛の緩和,麻痺に対する効果は?日本ではまだ認可されていない,
(例)椎体形成は,圧迫骨折により生じる疼痛の緩和を目的として,海外では
広く使用されているが,まだ日本では,保険診療の適応になっておらず,
一部の高度先進医療を行う病院で行われている治療である.
通常は,疼痛の緩和を目的として行われるが,麻痺の改善につながったとする
報告もみられる.
3.合併症
熱がでる,隣接椎体の骨折,脊柱にでると麻痺になる,血管内に入ると死亡例も報告,
(例)椎体形成の合併症として,隣接椎体の骨折,脊柱管に流出した際の脊髄麻痺
などがあげられる.また,PMMAを使用した場合には,重合熱による脊髄への影響や
血管内に流入した際の死亡例の報告などもあり,注意が必要である.
4.手技
手軽,局所麻酔でしたり全身麻酔でしたり,特殊なデバイスを使用している人もいる,何椎体までできるのか?
(例)一般には,脊椎手術と比較して,低侵襲である.通常局所麻酔で行うが,
全身麻酔で行っている報告もみられる.○○らは,PMMAを挿入する特殊なデバイスを
使用することで安全に行えたと報告している.
そして,くっつけると完成!!
日本においては,高齢化社会の到来により,脊椎圧迫骨折を
有する患者数は今後も増加していくことが予想される.高齢者に
生じる脊椎骨折の治療においては,寝たきりにならないよう,
早期離床をすすめることが重要である. 以前は,ギプスでの治療が一般的で
あったが,椎体形成を行うことは,早期離床にも有用である.
椎体形成は,圧迫骨折により生じる疼痛の緩和を目的として,海外では
広く使用されているが,まだ日本では,保険診療の適応になっておらず,
一部の高度先進医療を行う病院で行われている治療である.
通常は,疼痛の緩和を目的として行われるが,麻痺の改善につながったとする
報告もみられる.
椎体形成の合併症として,隣接椎体の骨折,脊柱管に流出した際の脊髄麻痺
などがあげられる.また,PMMAを使用した場合には,重合熱による脊髄への影響や
血管内に流入した際の死亡例の報告などもあり,注意が必要である.
一般には,脊椎手術と比較して,低侵襲である.通常局所麻酔で行うが,
全身麻酔で行っている報告もみられる.○○らは,PMMAを挿入する特殊なデバイスを
使用することで安全に行えたと報告している.
以前に紹介したMindmapと併用するとさらに有効かもしれません.
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