2013年1月18日金曜日

見せ方を工夫する

先日の指導医講習会で面白い話を聞きました.

人に教える際に
「見せ方を工夫する」
ということ

自分がしている手技を,ただ見て覚えなさい
ではなく,
「いかに,そこに見ている人を引き込むか?」
がポイント

その話を聞いて思い出した事があります.
医師になって,1ヵ月しかたっていない時期に,
「関節造影」
の手技を教わったことがあります.

今になってみたら,関節腔内に造影剤をいれるだけの手技.
自分がいつもしている手技ならなおさら,
関節内に針を刺して,造影剤をすーっと入れて終わり.
にしてしまいます.
特に忙しかったらなおさら.

でも,その際の指導医は
ガラスのシリンジに,どこにどの指を添えるべきか?
なぜそうしないといけないか?
(プラスチックのシリンジと異なり,ガラスは抵抗が少ないため,
シリンジの持ち方に一工夫必要なのです)
を非常に丁寧に教えてくれました.

もし,その指導がなかったら,
針刺して,造影剤をいれるだけ.
(それほど興味を持って観察してもらえない)

旭川市旭山動物園も
「形態展示(動物の身体の特徴を説明)」
から
「行動展示」
に変えたことで成功しましたね.

一見たいくつな事のようにみえても
そこに見せ方を一工夫することで
興味を持ってもらえるというのは,面白いですね.

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