引用
「自由 」とは 「誰にも 、何ものにも隷属しない状態 」のことで 、そのためには一定の条件を満たさなければなりません 。この条件とは 、端的にいえば 〝お金 〟です 。 「自由 」を経済的な意味で定義するならば 、 「国家にも 、会社にも 、家族にも依存せず 、自由に生きるのにじゅうぶんな資産を持つこと 」になります 。これが 「経済的独立 Financial Independence」です 。
私たちはみな 、自由な人生を当然のように享受している 。だがその輝きは 、夕暮れの虹のようにはかない 。いま 、手にしているゆたかさをすべて失ったとき 、あなたはそれでもまだ自由だろうか 。私は愚か者なので 、こんな当たり前のことにずっと気づかなかった 。観光客相手にボ ートを運転するカンボジアの若者ですら知っていたというのに 。彼は私に向かって 、何度も繰り返した 。 「ノ ー ・マネ ー 、ノ ー ・フリ ーダム 」
自由に人生を謳歌したい.と思う人は多いけれど,「自由」を端的な言葉で定義することは難しい.
「自由とは何か?」について,私が現時点で一番納得できるシンプルな表現は上記です.
医師の場合,30代で経済的独立について考える機会は少ない.自分もそうでした.
というのも,30代であれば,結婚していても,していなくても,子供が何人いても,「お金で苦労することはあまりない」から.多くの30代医師は,精神的な経済的独立を果たしている.給料日に振り込まれた給与を元に,翌月の給料日まで生活できるので,経済的独立と錯覚してしまうのです.(車のローン,クレジットカードのボーナス一括を利用しているのであれば,それは砂上の楼閣)
でも,「精神的な経済的独立」というのは,「真の経済的独立」とは全く異なります.
「精神的な経済的独立」を維持するためには,「今後も同じ給与所得をもらい続け,出費が増えない」という前提が必要です.
・定年退職後には給与所得が激減する.
・税金,社会保障費,年金負担,子供の養育費,マイホームなど,自分でコントロールしにくい(できない)出費が今後増えてくる.
という現実に直面した時,はじめて「真の経済的独立」について考え始めるのです.