2018年8月17日金曜日

人工知能と医療

AIは医師国家試験を突破できるか~医学部受験の専門家が考察

東ロボくんの模試の成績は年々、伸び続け、最終的に、東ロボくんは2016年6月の進研模試「総合学力マーク模試」で、5教科8科目の偏差値は、57.8に達した。

特に高得点だったのは数学と世界史で、特に富士通研究所と名古屋大学が担当した「数IA」で偏差値64(前年46.9)、「数IIB」で65.8(同51.9)、日本ユニシスが担当した「世界史B」で偏差値66.5(同56.1)をマークした。

偏差値57.8は私立大学の441大学1055学部、国公立大学の33大学39学部で合格可能性80%以上に相当するものだ。東ロボくんの成果は、MARCHレベル(都内有名大学=明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)で、合格判定80%(合格確実)のところまで来た。

個人的に,「AIが医学部受験に合格」とか「医師の仕事がなくなる」といったことにはあまり 関心がありません笑

AIが受験に合格という話題は,馬で移動していた時代に,「今後は,ロボットの馬車が人間を運ぶ」と予想しているのと同じような感じがします(実際は,自動車という全く別のイノベーションがおこった).

それより,むしろAIが果たす役割として期待したいのは
・心電図所見から適切な対応策を助言する機能
夜間の急変時など,専門でない当直医師の対応が標準化されるというメリット

・自宅でやけどした人,包丁で指を切った人が,「スマホのERアプリ」を使って,救急受診すべきかどうかの判断をする.
救急車の適正使用に貢献できる可能性

・プライマリ・ケアの質の向上
消化器内科の医師が開業して,プライマリケアに携わる際,専門でない血圧の管理や糖尿病の管理といった治療法が標準化される.

・内服薬の相互作用のチェック,既往歴から内服がふさわしくない薬のアラート
これは,AIの得意分野になりそう.

上記はいずれも,質の向上が期待されますが,雇用が減るものではありません.

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