2018年8月11日土曜日

外科医のリスクヘッジ

整形外科のゆるいブログ:仮説を立てて対策をする

以下引用です
外科系勤務医の40歳以降のシナリオとして

1)急性期病院の診療科のトップ(もしくは副病院長,院長)になる(数%)

2)地方の小~中規模病院(地方,田舎の病院)で働きつづける

3)私立病院に就職する

4)開業する(メスは置く)

5)教授になる(1%未満?)

のいずれかになりそうですね.

2)3)4)が大多数だと思われます.
1)は,その業界のトップランナーであり続ける必要があるので,かなりのハードワークをしないと無理そうです.さらに,政治力(院内の政治,医局内での政治)や運(教授に気に入られるかどうか?)も必要.

自分が,30代の頃は,なんとなく「急性期病院の第一線で手術をバリバリこなす人生」を描いていました.ただ,よくよく考えてみると,組織はピラミッド構造をしているので,
急性期病院は,
20代医師が一番多く,60代の医師は数名(主には副病院長,病院長など)
という構成になっていますね.

そして,40代というのはこれまで急性期病院の第一線でバリバリ手術をこなしてきた先生の最初のターニングポイントとなる年代であることが,実体験&知人の転勤で現実味をおびてきました.

つまり,上記の1)5)は圧倒的に少数で,2)3)4)が圧倒的多数になるわけです.

ゆるい先生が指摘しているとおり,
医局の支配の強い地域で、卒後10年、15年経った先生の選択肢は基本は2)地方の小~中規模病院(今回の山間部のような病院)で働きつづけるしか選べない。

医局員の多いところではもう出世できるかどうかは既に決まっているでしょ。

3),4)を選択する自由もあるけど、3),4)を選択して成功する確率は20年前、30年前に比べて著しく下がっている。

アカデミックな公的病院で働いていた先生が、金儲けを第一優先にしている民間病院で働くことが幸せに繋がるほど、現実の社会は優しくないよ。

だから研修医時代から、今の状況のようにならないように保険を掛ける必要があんだって。

1),5)を目指して医局員になって2)に追い込まれたときに、4)を選べるようにする準備が必要。それが実家の金持ちの女と結婚したり、女医と結婚するのも同じ準備の一つです。

これが本当の意味でのリスクヘッジ。

転勤という転機は本当にある日突然訪れます.
その時に途方にくれないように.
多様性のある働き方について,日々考え,行動しておくことの重要性を感じました.
(完全に医師のキャリア革命CMのためのポジショントークですね笑)

あ,でも,今回のゆるい先生のブログ記事は,中堅の外科医は,必ず目を通して置くべきですよ.間違いなく,いずれその選択を迫られる日がきますから.




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