2018年8月26日日曜日

勤務医サバイバルスキル

最近,私の周辺で長年勤めた病院から転勤する人を見かける機会が増えました.
特にアカデミックポジションにおいては,ポストが限られていますから,30代後半から40代後半にかけて,職場を去る人が増えてきます.最終的に職場をかえることなく退職できるのは教授1人だけです.

移植手術,心臓血管外科手術といった外科医についても,そのような手術ができる環境というのは限られています(主には大学病院や一線級の急性期病院).当然そこで手術ができるスタッフの数も限られており,新陳代謝のため,職場を異動する必要に迫られるケースもありますね.

今後の医師の働き方を考える上での大前提として
・今まで以上に長く働く必要がでてくる
人生100年時代.65歳で定年退職して年金で逃げ切るというライフスタイルは,終身雇用制度と同じく,すでに破綻しています.医師といえども例外ではなく,生涯現役で働くことが必要になるでしょう.

・自分のキャリアを思い切って変更するタイミングが人生のうち必ずある(たぶん数回)
先程述べたように,自分が意図するしないにかかわらず,大きな変更が必要になるタイミングが必ずあります.勤務医の労働環境は,今後さらに過酷になると予想されるため,そこから逃げ出す必要に迫られるケースもでてくるでしょう.

日本経済新聞:残業規制、医師は緩く 救急・産科は上限見送りも
過去記事:世の中からブラックな職場はなくならない

外科医がメスを置く
妊娠を期に働き方を変える
救急医療から別の職場にかわる
定年退職で教授職を去る

そのようなタイミングが必ずくる.そこで,どのような働き方を選択するのか?

そこで,私が考える勤務医サバイバルスキルは
・出費の少ないスリムな家計を日頃から作り上げておく.
一朝一夕で身につくものではありませんが,最重要スキルです.
生活の固定費を極限まで下げておく(贅肉をギリギリまで削ぎ落としておく).生活の固定費を下げておくことができれば,新しい働き方を選ぶ際に選択肢が増えます.例えば,ブラックな環境から脱出する必要がでたとしても,固定費が少なければ,「給料が安い病院に異動する」という選択肢が選べます.とにかく生き残るためには,固定費を低く保っておくことが大切です.

・資産を蓄えておく
人生のうちで,数回おとずれるであろうキャリア変更のタイミングにおいて,お金の蓄えがあると,余裕が生まれます.普段から生活をスリム(質素)にしておき,一定額の蓄えがあれば,キャリア変更の際も,様々な選択肢を検討する余裕が生まれます.
生涯において,資産を増やし,詐欺のような儲け話にひっかからないためには,金融リテラシーを身につけておくことも必須です.

・人生のステージごとに死なない程度に稼ぎ続ける力
土壇場で必要になるのは,むしろ雑草魂.それまでの働き方をすてて,新しい職場にフィットするためには,プライドを捨てることも必要になるでしょう.まあ,医師免許があれば,餓死することはありませんから,図太く生きていきましょう!





本サロンの目標は
・参加者全員に,生涯途絶えることのない,"複数の収入の流れ" を得るための知識を提供すること
・30名の冒険家を育成すること
それぞれの冒険家たちが得た知識や体験を共有し,集合知を形成する.
集合知は,サロンのメンバーが未知の航海に旅立つ際の羅針盤となる.

0 件のコメント:

コメントを投稿