2017年1月29日日曜日

高齢者の定義と年金支給年齡の引き上げ


Photograph Flickr


100年時代の人生戦略について述べた名著



世界に先駆けて,日本は人生100年時代に突入していくようです.


・NHK NEWS WEB:「高齢者の定義75歳以上に」老年学会提言
超高齢社会を迎え、日本老年学会は現在65歳以上とされている「高齢者」の定義を75歳以上に引き上げたうえで、それより若い人たちには就労やボランティアなどの社会参加を促すべきだとする提言をまとめました。
年金制度を維持するためには,支給年齡の引き上げは予想されるシナリオです.
高齢者の定義を引き上げた上で,(将来的には)年金の支給年齡を引き上げる.
うーん.現実的な落とし所でしょう.

・毎日新聞:自民 年金年齢引き上げなど提言 経済財政構想小委員会 
 自民党の小泉進次郎農林部会長ら若手議員による「2020年以降の経済財政構想小委員会」は26日、社会保障制度全般の改革に関する提言をまとめた。「痛みを伴う改革から逃げてはならない」として年金支給開始年齢の引き上げを求め、非正規を含めた企業の全労働者が社会保険に加入できる「勤労者皆社会保険制度」(仮称)の創設や、解雇規制の緩和、定年制廃止を主張している。 
提言は「人生100年時代の社会保障へ」と題し、次期衆院選公約に入れるよう党執行部に働きかける。現制度では社会保障は維持できなくなるとして中長期的な改革を求めており、小委員長代行の小泉氏は記者会見で「戦後のビジネスモデルは通用しない。新たなモデルを作らねばならない」と強調した。

・そして,その布石はすでに打たれています.実は1月から雇用保険支給年齡の上限が引き上げられていて,3年後には64歳以上の雇用者から雇用保険の徴収が始まります.
65歳以上の方への雇用保険の適用拡大
平成29年1月1日以降、現行は雇用保険の適用除外となっている65歳以上の雇用者につきま しても、雇用保険の適用の対象となります。 
また、平成32年度より、64歳以上の方についての雇用保険料の徴収が始まります。 この改正に伴い必要となる届出等については、あらためてご案内します。

65歳は高齢者じゃないよ.仕事もまだまだがんばってね.
という強いメッセージですねorz

年金支給開始年齡を,何歳まで引き上げるかはわかりませんが,
もしかしたら,支給開始年齡80歳?! 
なんて日もそう遠くないのかもしれません.

年金は長生きした時の保険.
くらいに考えておくほうが良いのかもしれませんね.