2013年6月29日土曜日

JOA AOA fellowship 総括

怒濤のようにすぎていった4週間でした.
参加してみた感想について,いろいろ述べてみたいと思います.
1)参加者から得られる刺激
日本整形外科学会から,2年に1回,6名の整形外科医が選ばれています.
面接は無いので,業績で選ばれるみたいですね.
そのように,厳しい審査を経て選ばれたドクターなので,
皆さん,とても素晴らしい人たちでした.
個人的な感想としては,皆さん,平均値が高いというよりは,
いくつかの分野で,突出した実力を有している
といった印象を持ちました.

2)4週間はかなりタフな旅
今回は,AOAのアシスタントであるVickiさんが,かなり対応が良い人で助かりました.
ホストとの連絡なども,中間報告含めて,迅速に連絡していただけました.

また,訪問先も,できるだけ無駄な移動が無いように,配慮していただけたようです.

といっても,4週間の間,移動,顔合わせ,懇親会,発表,施設見学,観光を
10回以上続けるのは,肉体的にも精神的にも大変でした.

でも,これまで経験したことのないイベントがたくさんありましたから,
終わってみたら,かけがえの無い旅だったなあと思いました.

3)英語で発表する度胸がつく
なんといっても,アメリカの10ヵ所以上の施設で英語の発表をする(しかも10分程度)
というのは,良い経験になりました.
特に,Stanfordをはじめとして,西海岸の有名な施設で発表する経験ができたのは,良かったです.
最初の1〜2回は,前日緊張で眠れない事もありましたが,
最後の方は,うけ狙いのスライドをどのタイミングで出そうかな?
と悩んだり,余裕が少しできました.

4)アメリカの医療システムの良さ,問題点を感じる
アメリカのドクターが口を揃えて言うのが,
「医療費の高騰」と「医療の質の確保」について,今後どう対応して行くか?
というもの.
日本に住んでいると,医療の質を保つ事には関心がありますが,
cost benefitについては,やや無関心なところがあります.

日本は高齢化が進んでおり,
今後,学会などでも,議論しないといけない領域だと思いました.

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