2018年2月24日土曜日

医療用のLINE:Joinのご紹介

以前から,「誰か医療現場で使えるLINE開発してくれないかな...」とぼやいていましたが,まさに医療用のLINE(いやそれ以上)の機能を持ったサービスを発見しました.

過去記事:医療用のLINE誰かつくって



本日遠隔診療セミナーに参加していました.北海道の心臓血管外科の先生が,Joinを使って,患者さんの救急搬送から手術室搬入までの一連の流れを紹介されていました.

基本的にはLINEと同様,テキストベースのやりとりを,グループで共有できるのですが,さらに,DICOMビューワーが使えるので,CTやMRIデータをスマホから閲覧できるのが最大のメリットのようです.紹介元の病院が,DICOMデータを転送すると,スマホを持っている人達がそれぞれの端末からデータを見れるそうです.もちろんタブレットも使用可能.

心臓血管外科では,血管内に留置するステントのサイズを正確に計測する必要があるそうで,このDICOMビューワーがとても便利なのだそうです.

緊急手術を行う際には,
 執刀医,同一診療科の医師
 麻酔科医
 オペ室看護師
 ME
 病院の受付
 救急外来看護師
 病棟看護師
などで情報共有をする必要がありますが,一刻をあらそう状況で,主治医が電話で各部署に連絡するのは不可能です.伝言ゲームになると誤った情報が伝わるリスクもあります.
そのような環境で,本システムが非常に上手く運用できているそうです.LINEと同じようにテキストで相談できるので,上級医師への相談がしやすいこともメリットのようです.病棟から主治医への連絡もLINEと同じようにできるので,外来診療中でも,電話のように診療を妨げられることもありませんね.

ただ,デメリット(?)としては,LINEと違って,無料で使うことができないので,病院に交渉して,本システムを導入してもらう必要があるみたいです.


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