2017年3月26日日曜日

大学病院勤務8年を振り返って

退職にあたって8年間の大学病院勤務を振り返ってみたいと思います.

一番思い出に残っているイベントは,やはり海外に関するものでした.

・2010年にイタリアミラノに8週間留学
どうして留学先としてイタリアを選んだのか?今となってもわかりません笑
ちなみに,うちの弟もイタリアをこよなく愛しており,なんとイタリアで挙式をあげています.前世で家族に何かあったのかもしれませんね.
当時のブログ記事をみるとわかりますが,とにかく色々な経験をして,毎週サッカーをみて,楽しい日々を過ごしました.当時見学した手術が,数年後に日本に導入されてびっくりしました.今後導入されるであろう術式もあります.イタリアを選んで本当に良かったです.若い先生には,ぜひ留学を経験してもらいたいなと心から思います.

・2012年にHKOA traveling fellowshipで香港訪問
・2013年にAOA traveling fellowshipでアメリカ西海岸を4週間訪問
この2つのイベントは,大学にいないと経験できなかったものだと思います.大げさな表現で言えば,日の丸を背負って海外の人と交流するという貴重な体験.
今後,一生経験できないような貴重な思い出となりました.

・2015年にUCSFを訪問
今振り返ってみると,AOA traveling fellowshipから帰国して,とても大きな目標を達成してしまい,心の中にぽっかりと穴があいた状態でした.大学の生活も長くなり,いろいろな重圧を感じていたのもこの時期です.ここから先にどのようなキャリアを歩むべきか,全くわからず,長い長いトンネルの中にいた時期です.
サンフランシスコを訪問した直後は,以前から交流のあった水谷先生に,「先生元気ないね.」と心配される有様でした.ですが,10日程サンフランシスコに滞在する中で,様々な人と出会い,カリフォルニアの空気をすっているうちに,どんどんやる気がみなぎってきました.今後やりたいことも,だんだん明確になってきたのがこの時期です.滞在中にお世話になった,水谷先生,大谷先生とは今でも交流が続いています.

大学での生活は,本当にストレスフルなものでした.良いストレスもありますが,やらなければいけないことが,常に体中にのっかっているイメージですね.大学を辞めることになってからは,それらの仕事を後任の先生に引き継ぐことで,一つ一つ鎧のパーツをはずしていくようなイメージでした.今では,ほとんどのパーツを外し,心と身体が本当に軽くなりました.どこまででも,走れそうな気持ちです.

それでは,4月からも心機一転がんばりますので,本ブログをよろしくお願いいたします.