昨日の記事:
若者達が残業を嫌う本当の理由 の続きです
私が最近いつも意識していること.
それは,
・自分の生産性を極限まで高めていく
ということ.
というのも,今後,"生産性が低い人やサービス"というのは,どんどん淘汰(とうた)されていくと予想しているからです.
生産性は以下のように定義されます
生産性=得られた成果 / 投入した希少資源(時間)
生産性をあげるためにすべきこととして
1)成果を上げる
自分が夢中になれる仕事をみつけること.
仕事は,作業とは異なります.
人に喜んでもらい,その対価としてお金を払ってもらえるもの.
それが仕事です.
人から与えられた作業を,ただただこなす.という働き方は,今後無慈悲に切り捨てられていくと思います.
自分が夢中になれるものをみつけることがまずは重要です.
2)投入する時間を減らす.
生産性を高くするためには,
長時間労働をさけることが必須です.
同じ成果をだすのであれば,労働時間は少ない方が生産性は高くなります(これは,生産性の定義を考えれば容易に理解できます).
残業はしない.休日はしっかり休む.
人に任すことができる仕事はどんどん任せる.
それはわがままではなく,生産性を高めるために,必須のスキルです.
今日すべきことが終わったから帰る.のではなく,終業時間までに,なんとしても仕事を終らせる.それが生産性を高めることにつながります.
「研修医が定時に帰るのはゆるせない」とか「そんな研修医に教える義理はない」といったコメントを見かけることがあります.
でも,私自身は,「指導医が研修医にみせるべきは,むしろ定時に仕事を終えて帰ることのできる生産性の高い働き方」だと思うのです.
「生産性の高い働き方」というのは,工夫することで,さらに
改善することができます.
「もっとこうやった方が仕事が早く終わるよ.」とか「それは仕事の本質とは違うからやめよう.生産性が低いよ」と議論できます.
ですが,生産性という概念を無視して,「仕事を最後までやりとげるなら,何時間かかってもよい.終わらないなら休日にも職場に来い」と指導してしまうと,生産性を高めるための議論が成立しません.
私自身が,研修医に伝えたい理想的な働き方というのは,
・仕事を活き活きとこなし.定時にさっそうと帰宅するというスタイル
これから,医師の働き方を学んでいく研修医と一緒に考えたいこと.それは
・まずは自分が夢中になれそうな領域をみつけること(これが結構難しい)
かつ,
・その仕事を決められた時間内に終わらせる工夫をたくさんすること
今は,ITの技術がどんどん進化しているので,むしろ研修医の先生から生産性の高い働き方について教わることも多いのです.