2017年6月11日日曜日

レイヤーの異なるフィールドで活躍するプレイヤーを意識する

自分が活躍できる(できそうな)フィールドの中で,周囲の人に対してライバル意識を持ち,勝ち負けを競い合う.そのうち,「自分のいるフィールドが唯一のフィールド」であるかのような錯覚に陥ります.

サッカー選手が,「世の中にはサッカーしか存在しない」と考えているとしたら,少し視野が狭いな.と感じます.しかし,いざ自分のことに置き換えてみると,自分のいるフィールドの外に,「無限のレイヤーがあり,それぞれのレイヤーにおいて活躍しているプレイヤーがいる」というあたりまえの事実を認識できていないことに気付かされます.

競合がひしめき合い,数の少なくなったピザを取りあっているようなレッドオーシャンで戦っているとします.ここで,重要なのは,そこで勝ち上がることではなく,「視野を広げて,別のレイヤーがあることに気づくこと」です.レッドオーシャンで勝ち残ったとしても,またすぐに別の強豪が現れます.終わりのない勝負を続けて,疲弊します.

しかし,自分のおかれた環境とは,全く別のレイヤーの存在を知ることは,実は容易ではありません.ほどんどの人が,自分のおかれた環境を,唯一の世界と認識しているのではないでしょうか?

自分のキャリアに疑問を感じたら,「サッカー以外にもスポーツは無数に存在する」という当たり前の事実を思い出し,思い切って,別のフィールドに顔を出してみることも大切かもしれませんね.そのために重要なのは,多様性のある人々との交流です.広い視野をもち,自分が活躍できるフィールドを異なるレイヤーに複数確保することが理想ですね.