2017年2月24日金曜日

会議の生産性について

オンラインサロンで,
病院で行われている会議の生産性について話題になりました.


病院で行われる会議の目的を考えると
1. 情報の伝達と共有
2. 責任の共有
3. 組織の意思決定
4. 新しいアイディア,指針を作り出す 


1.を目的とする病院会議が1番多いでしょうか.
これは、本来であればデジタルデータをメール.あとは各自で見といて.
で良いわけですが

・見ない人が多い
・見ないだけなら良いけど、「そんな話,俺は聞いてないぞ」と言い出す人がいる 

というのが問題になります.
そこで,しかたなく責任者を全員集合させる.
くれぐれも,後から聞いてないって文句言わないでね.
となります.
そして自分の部署には後日きちんと伝えといてね.
で終了.


 2.と3.は実はセットです.
本来は,意思決定をした人には,責任が生じる反面,報酬も生じるはずです.
ですが,日本では,成功報酬は無いに等しく,従って誰も責任をとらないですむシステムの構築が必要になります.
それが,責任者を全員集めた会議の目的となります.

 4.については,意思決定をしないといけない人が,それぞれ必要な専門家から資料の提出を受けたり,個別にヒアリングをすれば良いので,会議の形式をとらなくても良いと思われます.むしろ20人以上の人数で時間をかけて考えたら,新しいアイディアが生まれるか?と言われると,その可能性はかなり低そうです.

1.2.3.を考えると,
 会議に年長者が多くなること
 会議だらけの日常になること
 会議で誰も発言しないこと(早く終わってほしいというのが参加者の希望)
などが必然であることがわかりますね.