2017年7月20日木曜日

日野原先生の訃報にふれて思うこと

100歳すぎても現役医師 日野原重明さん死去


聖路加国際病院の日野原先生の訃報をニュースで知りました.
日野原先生は,日本の民間病院でははじめて人間ドックを導入し,生活習慣を改善して病気を予防するという考え方を普及させるといった大きな仕事を成し遂げた先生です.それにもまして,「100歳すぎても現役医師」というのは,大きなパラダイムシフトだと思います.

でも,「100歳すぎても現役医師」というフレーズは,10〜20年ほど経つと,あたりまえになっているのではないでしょうか?

10年以上前は,大学のカンファレンスで,80歳を超える患者さんの脊椎手術に関しては,ご本人がいくら元気であったとしても,「年齢的に普通は保存的治療を選ぶでしょう」という空気でした.でも,今では,80歳を超える患者さんの手術は別に珍しくもなんともありません.

日野原先生は,多くの領域で,日本人のパラダイムシフトを起こす重要な役割を果たされたお人だと思います.そして,きっと,そう遠くない将来に「100歳超えた現役医師」が日常になる気がしています.