2017年7月23日日曜日

女性医師の割合が増えてるみたい

先日,救急外来で仕事をしているときに,スタッフを眺めてみたらほとんど女性でした.
看護師さんは,もともと女性が多い職種ですが,研修医の先生も女性医師の割合が増えているな.と感じました.
そこで,現状で女性医師ってどれくらいの割合なのかな?と思い調べてみました.
(夏休みの宿題を思い出しますね笑)

資料)第4回 新たな医療の在り方を踏まえた 医師・看護師等の働き方ビジョン検討会

全医師数に占める女性医師の割合は増加傾向にあり,平成26年時点で20.4%を占める. 近年,若年層における女性医師 増加しており,医学部入学者に占める女性の割合は約 3分 1となっている.
私自身,昨年度まで大学で学生さんとかかわる機会が多く,医学部入学者に占める女性医師の割合が3分の1.というのは肌感覚としても違和感はありません.
逆に,(若手医師が少なく)ベテラン医師の多い職場であれば,女性医師の割合は2割を下回るでしょう.

年代別にみた女性医師の割合(総数)について示したグラフです.近年女性医師の割合が増加しているのがわかりますね.

そして,最も興味深かったのがこちらの資料.診療科別の女性医師の割合です.


皮膚科,眼科,麻酔科で多く,なんと整形外科医は最低の4.6%(涙)
皮膚科と整形外科で,女性医師の割合が10倍違うというのは,衝撃でした.
確かに,整形外科の学会では,参加者はほとんどが男性医師です.
急性期病院にしぼれば,若手医師の割合が多くなるため,この傾向はもっと顕著になるでしょう.

ここからは,私個人の意見なので参考程度で.
1)診療科毎に女性医師の割合は大きく異る(約10倍)
2)女性医師の割合が少ない外科系は,3分の2の若手男性医師を奪い合いう環境にある.
3)女性医師の割合が少ない外科系では,(男性医師の割合が高かった)ベテラン医師が退職して,若手の供給が少なくなると絶対数が減少していく?