2010年10月7日木曜日

ミラノ留学:今日はオペ見学

今日は,変わった手術を見学できました.
(専門的な話になります)

症状の軽い,腰部脊柱管狭窄症では,腰椎を屈曲すると症状が楽になります.
そこで,棘突起の間にスペーサーを挿入して,症状のある椎間に軽い後弯を作る治療です.

まだ日本ではあまり,お目にかかる事がありませんが,話には聞いてました.
シンセスのインスペースというデバイスでした.

アプローチは,腹臥位で,全身麻酔下に,側方から挿入します.
真横から,透視をみながら,棘突起の間にスペーサーを挿入する手技です.

ガレアッチ病院では,年間500例程の手術をしているけど,この手術の適応は,今のところ5例くらいだそうです.
限られた適応に使えば,成績は良いそうです.
低侵襲手術なので,適応を厳密にして使えば,良い結果が得られそうですね.

そして,最後に見た手術は,変形矯正手術です.
詳細は省略しますが,Thから仙骨まで固定(L5/S1はPLIF)した症例で,S1のスクリューが折れてしまったため,S1 screwを抜去して,入れ替え.さらに,腸骨に左右2本ずつスクリューを挿入して,連結していました.
脊椎手術をしている先生なら分かると思いますが,腸骨スクリュー2本とS1スクリューを連結するのは非常に難しいです.
でも,それを上手に連結されてました.うーん.すごい.

今日の話はちょっと,専門的になってしまいました(笑)
たまには,まじめな話題もいいかな.

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